・聖火採火式中に中国批判の抗議 ~聖火リレーは中国批判リレーとなるか~ | アジアの真実

・聖火採火式中に中国批判の抗議 ~聖火リレーは中国批判リレーとなるか~

国境なき記者団が妨害行為=「人権は聖火より神聖」 :時事
 ギリシャのオリンピアで24日、北京五輪の聖火採火式中に妨害行為があったが、騒ぎを起こしたのはジャーナリスト団体「国境なき記者団」(本部パリ)のメンバー3人だった。
 同団体は騒ぎの後、パリで声明を発表し、「聖火が神聖だというなら人権はもっと神聖だ。悲惨な人権状況を非難せずに、中国に平和のシンボルである聖火を渡すことは許せない」と強調。機会がある限り抗議行動を続けると警告した。
 3人のうち1人は同団体創設者のロベール・メナール事務局長で、23日にサルコジ大統領から仏最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章を受けたばかりだった。 
 国境なき記者団は言論の自由擁護を掲げる国際組織。今回の妨害行為の前には北京五輪の開会式ボイコットを呼び掛けていた。


長野の聖火リレーに中国側が“注文” :スポニチ

 中国の北京五輪組織委員会が、長野市で4月26日に行われる聖火のリレーや式典を直接妨害する行為だけでなく、中国政府を批判するメッセージを書いたプラカード類を掲げるなどの活動も排除するよう要求している。長野市のリレー実行委員会が24日、明らかにした。

 実行委によると、組織委は反対活動をする者が突然リレーを妨害するなどの不測の事態を考慮しているという。しかし、実行委は危害のない場合は「五輪に反対する横断幕を出すことまでは排除できない。日本の法律にのっとって可能な限り対応する」と、中国側の要求に困惑している。

 走者に危害を加えたり運営を妨げる行為は警察が取り締まる。

 組織委との打ち合わせで、1998年長野冬季五輪でも五輪開催に反対する集会などをやめさせなかったことを例に挙げて理解を求めたという。実行委は「組織委は危険性があるあらゆるものを排除したいようだ」と指摘した。



北京オリンピックへ向けて聖火リレーが始まろうとしていますが、既に採火式中に抗議行動が行われ、その様子が世界に配信されました。ニュース報道でその映像を見た方も多いのではないでしょうか。

 このような事態が他の地域でも行われることを懸念した中国は、早速日本に対しても異例の注文を出して来ましたが、実行委員会は適切な回答を出したと思います。日本政府のように弱腰に終始するのではなく、「危害がない場合は排除できない。日本の法律にのっとって対応する」と回答しています。当然です。中国では当然なのかもしれませんが、日本では”政府のやることに意見をした人物は有罪、強制連行”といった対応は取れないのです。中国は自国の常識は他国でも通用するという概念を改めた方が良いでしょう。

  これから聖火は北京へ到達するまで、世界135都市を回ります。おそらく抗議活動は世界中で行われるでしょう。中国国内の抗議活動は力で封殺したとしても、世界中でそれを行うことはできません。暗黒の聖火リレーとしてオリンピックの歴史に刻まれるかもしれません。この聖火リレーは、聖火と同時に中国への抗議を世界中から集めて回るリレーとなるかもしれません。


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参考書籍:

 選手も観客も命がけの北京五輪 オリンピックどころじゃない中国の真実! [別冊宝島1508] (別冊宝島 1508 ノンフィクション)
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