・中国製毒餃子事件は政府に責任があると民主党議員が追求 ~中国の責任は闇に消えるのか~ | アジアの真実

・中国製毒餃子事件は政府に責任があると民主党議員が追求 ~中国の責任は闇に消えるのか~

中国製冷凍ギョーザによる中毒事件は政府に責任がある:民主党

 羽田議員はまた、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で再び問題となっている食の安全について言及。舛添厚生労働相は、問題発覚の経緯を説明するとともに、被害拡大防止、原因究明、再発防止に取り組んでいるとの現状を述べた。羽田議員は、12月末に最初の事例発生から30日の報道まで、約1カ月も経過していることを問題視。「大きな責任が行政にある」と指摘し、見解を求めた。舛添厚労相は、物質検証等に時間がかかった、など説明したうえで、問題発覚が遅れた原因として「現在の制度、法律に不備があるのなら改善する」と明言した。


 国内を震撼させている中国製毒餃子事件ですが、報道を見ていると、今回問題を発生させた元凶であり、一番責任を抱えているはずの中国を批判するのではなく、JTや生協といった日本企業の責任ばかりを追及したり、行政を批判する内容が非常に多いことが気になります。意図的かどうかは別にして(意図的であればさらに大問題ですが)、メタミドホスという日本にはほとんど存在しておらず、逆に中国では広く使われており過去にも健康被害を出しているという事実からも、中国にて混入されたというのはほぼ間違いないでしょう。しかしながらその点に多くの時間を割いて追求する報道はあまりありません。

 確かに、最初の被害が出てから発表まで1ヶ月かかったというのは、JTや生協などの企業、また保健所を含めた行政の責任も当然あります。その点を指摘するのは間違いではありません。しかし、この問題に対する報道の時間を10としたら、中国へ対する批判や疑問が2か3、日本企業や行政に対する批判が7か8。そんな印象を受けます(中には報道ステーションのように、”これじゃ中国に痛手”だとか、”浮かれているからこんなことになる”と言うとんでもない発言をしたマスコミもあるようですが)。しかしこの問題の本質は本当にそこなのでしょうか?私には問題のすり替えのように思えてなりません。

   

 上記で民主党議員の発言も紹介していますが、結局言いたいのは「政府が悪い」だけです。年金問題のときも同じ。テロ特措法の時も同じ。ガソリン税の時も同じ。民主党の主張は何か問題が起きるたびに「政府が悪い」「自民党が悪い」と繰り返すだけ。何の信念も主張も感じられません。今回もただ「政府が悪い」と繰り返すだけ。”国民が第一”というスローガンは一体何だと言わざるを得ません。本気で国民のことを考えているなら、原因が特定するまで中国産の食品の一時的な全面輸入停止案など、国民を防衛する方法を本気で提案などしてみたらどうなのでしょうか。


 中国政府は、問題工場へ立ち入り検査をするなど素早い対応を行った素振りを見せていますが、すぐに問題は見つからなかったという発表もしています。このまま何の原因も解明されないまま時間だけが経過し、日本企業が叩かれただけでほとぼりが冷めてしまうということにもなりかねません。

 政府には、中国へ対する徹底的な原因究明要求や、原因が究明されるまでは一切の中国産食品の全面輸入停止を考えるなど(国民生活に大きな影響を及ぼす可能性もありますので、実際は慎重に検討する必要がありますが)、断固たる対応を求めます。原因不明であやふやなままこの問題を終息させることは絶対に避けなければなりません。


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参考書籍:

中国禁止! 完全ガイド保存版―買うな、食べるな、使うな、危険な中国 (OAK MOOK 169 撃論ムック)
西村 幸祐
4775510177


中国の危ない食品―中国食品安全現状調査
周勍 廖建龍
4794216386