・福田氏当選の裏で予想以上の得票をした麻生氏 ~麻生氏の影響力と福田政権への注意~
第22代自民党総裁に福田康夫氏 麻生氏も大善戦、存在感を強くアピール:FNN
自民党は23日、両院議員総会を開き、新総裁に福田康夫元官房長官を選出した。
国会議員票を手堅くまとめて総裁の座を射止めた福田氏に対し、劣勢を伝えられた麻生太郎幹事長は、地方票を積み上げて大善戦し、存在感を強くアピールした。自民党本部の9階では、午後6時から福田新総裁の記者会見が行われることになっている。
ただ、今回の戦いは、200票近くを獲得した麻生氏の大善戦といえる。まず、各都道府県に割り振られた141の地方票だが、麻生氏は、街頭での人気を反映してか、65票と福田氏に迫る成績を残した。さらに議員票でも、麻生派が16人という小さなグループにもかかわらず、ほかの派閥から多くの議員が麻生氏に流れ、132票という大量得票につながった。予想外の結果に、自民党内は驚きの空気に包まれている。
総裁選は予想通りと言うべきか、予定通りと言うべきか福田氏に決まりました。しかし驚いたのは麻生氏の得票数。あれほどマスコミによる印象操作が行われたにもかかわらず、地方票では半数近くを獲得し、議員票でも麻生派16人以外の派閥は全て福田氏を支持と伝えられていたにも関わらず、132票という大量得票を得ました。派閥の縛りを破ってでも麻生氏に票を入れた議院が相当数いたということです。この意味は非常に大きい。
一方、総裁選が終わった今日になって、安倍氏が会見し、その場で麻生氏のクーデター説を明確に否定しました。
(前略)一方、首相の辞意表明後、自民党の麻生太郎幹事長(当時)らによる「クーデター」説が流れたことについて、首相は「クーデター説は全く違う。そもそもそんな事実は存在しないとはっきり申し上げたい」と語った。
なぜ総裁選が終わった今になってなのか。なぜ総裁選前にその発言ができなかったのか。自民党内で福田氏支持の動きが広がったのは、麻生氏のクーデター説の影響が強かった為という見解もあります。それが事実だとすれば、安倍氏が総裁選前に自らの口で否定する機会を与えられなかったのは、不自然と言う以外に表現が見つかりません。
もう結果が出てしまった以上今更何かができるわけではありませんが、今回の件は自民党内だけでも真相を追求すべきです。この国の首相を選ぶ重要な選挙で次回もこのような状況で行われるとしたら、中国やら北朝鮮との外交問題を語る以前に片づけなければならない大問題がこの国には存在しているということです。
福田政権がどれくらい続くのかはわかりませんが、これほどの逆境の中で支持を伸ばした麻生氏の影響力は党内で相当なものになったのは間違いありません。1年以内程度の近い時期に再度総裁選があるとすれば、麻生氏が次回の総裁に選ばれる可能性は非常に高いと言えるでしょう。
一方で本日の朝日新聞などを読むと、「期待されるアジア外交」とあります。他に中国や韓国でも、福田氏歓迎といった内容の記事が新聞等をにぎわせているようです。中国や韓国、北朝鮮といった反日国家や、国内の反日勢力がかつてのように、”物言わぬ日本”に戻ることを早くも期待しているようです。福田氏が暴走し、小泉、安倍ラインが作った資産を全て無に帰すようなことがないように麻生氏を支持した自民党議員を中心に、我々国民も福田政権を厳しい目で見守る必要があります。
参考書籍:
自由と繁栄の弧
麻生 太郎
一国は一人を以って興り、一人を以って亡ぶ
福田 康夫 衛藤 征士郎