・改造内閣発足8日目で農水相が辞任 ~これからの安倍氏が行うべきこと~ | アジアの真実

・改造内閣発足8日目で農水相が辞任 ~これからの安倍氏が行うべきこと~

遠藤農水相が辞任 補助金不正受給で引責 後任に若林氏 :産経
 遠藤武彦農水相(68)=衆院山形2区=は3日午前、首相官邸で安倍晋三首相と会い、自身が組合長理事を務める農業共済組合が補助金を不正受給していた問題の責任を取り、辞表を提出、受理された。安倍内閣の閣僚交代は5人目。坂本由紀子外務政務官=参院静岡選挙区(58)=も、代表を務める自民党支部の政治資金収支報告書に二重計上が指摘された問題で、辞表を提出した。遠藤氏の辞任を受け、首相は後任に若林正俊前環境相(73)=参院長野選挙区=を起用する。4日に皇居で認証式を行う。

 若林氏は、先月1日に事務所費問題で赤城徳彦農水相が辞任した後、同月27日の安倍改造内閣発足まで農水相を兼務していた。安倍首相は3日、記者団に遠藤氏の辞任についての任命責任を認めた上で、「今後、農水行政に遅滞のないよう全力を尽くすことで責任を果たしたい」と述べた。

 遠藤氏は辞表提出後、農水省で会見し、「農林行政を傷つけたこと、国民に政治に対する不信を感じさせたことを申し訳ないと思う」と謝罪。坂本氏も外務省で「政治家はクリーンでなければならない。事務所の指導などに不十分な点があり、深く責任を感じ反省している」と述べた。

 遠藤氏は不正受給問題が明らかになった1日の時点では、自らは関与していないとして辞任を否定。しかし、参院で与野党の議席数が逆転していることを踏まえ、民主党など野党は、遠藤氏が辞任しない場合は参院に問責決議案を提出する方針で足並みをそろえた。

 問責決議には、閣僚を辞任させる法的拘束力はないが、国会で責任が認定されるという重みがあり、その後は国会審議のストップが予想される。10日召集予定の臨時国会では、最大の焦点であるテロ対策特別措置法などの審議が引き延ばされる事態が懸念されていた。政府・与党内では、このままでは臨時国会は乗り切れないとの判断が強まり、安倍首相も遠藤氏の更迭に踏み切った。

 与謝野馨官房長官は3日の会見で、念入りに政治資金状況の調査を行ったにもかかわらず、閣僚の政治とカネの問題が再発したことについて「残念ながら森羅万象全部分かるわけではなく、こういうことが組閣の後見つかったことは残念だし、責任を感じなければならない」と述べた。

 与党内からは「いい加減に勘弁してほしい。こういうことをやっていると政治はできない」(幹部)、「問題があってもなくても、マスコミに疑惑にされてしまう」(閣僚経験者)といった戸惑いの声も出ている。


 

 本日から更新を再開します。応援のコメントなど頂きありがとうございます。


 内閣改造を終えて心機一転というところ、わずか8日でまたもや閣僚の辞任。安倍氏支持派であっても、さすがにまたかとため息が出てしまうことでしょう。今回の不正受給問題も、遠藤氏がたまたま理事長に就任していた組織で行われた不祥事であり、直接遠藤氏が裏で糸を引いていたわけではないでしょう。理事長という時点で責任が存在しているのは間違いないとしても、遠藤氏本人が悪の意図を持って行ったことではない。また安倍総理も任命責任があるのは間違いないとしても、閣僚が様々な問題で辞任が相次いだ内閣を改造したとたんのこの事件。はっきり言ってタイミングが悪すぎるというか、運がなさすぎると言うべきか。


 安倍氏が就任以来行った実績は決して悪くはありません。教育基本法改正、国民投票法案、防衛省への昇格など、手を付けなければいけないことがわかっていながら、怖がって誰も手を付けることができなかった法案を次々と成立させ、まさに公約である戦後レジームからの脱却を実現しつつありました。この路線こそが安倍氏が自らの信念のもとで進むべき路線であり、安倍氏を総理に推した層が期待していることでもあります。


 しかしながら、安倍氏本人の責任ではないにしても、年金問題、閣僚の不祥事などの諸問題が次々と発生する運のなさと、それに対する歯切れの悪い対応、それに伴って下落する支持率のさらなる降下を避けるために、防戦一方であり、安倍氏が本来行わなければならないことが全く出来なくなっている気がします。残りの任期、支持率回復だけに奔走するのであれば、安倍氏が総理である必要は全くありません。


 8月15日、中国などからの反発により野党やマスコミが騒ぎ、支持率がさらに下がるのを避けるために安倍氏本人だけでなく、ほとんどの閣僚が靖国参拝を自粛しました。私はその際に、靖国神社にとってより意味の大きい例大祭に参拝すれば良いと書きましたが、10月の例大祭の時に安倍氏は必ず参拝を行うべきです。それにより”ぶれない安倍”をアピールするべきです。今の弱々しい政権のイメージから、確固たる信念を持った強い政権のイメージが付いて政権基盤にとっても、本人のイメージにとってもプラスになるのではないでしょうか。そして何より本来それが本人の信念であるはずです。

 そしてその後も、自分の信念に従って政治を行って欲しい。人気や支持率回復の為の小細工はもう不要です。その為に自らの信念を曲げるようなことをするのであれば、退任した方が良いでしょう。今後の安倍氏に必要なのは、諸処の問題でぶれてしまい、消えかけてさえいる軸を元に戻し、自分がやろうとしていたことを貫くことです。


人気ブログランキングバナー ←このBlogに何かを感じたらクリックして下さい。


参考書籍: 

美しい国へ
安倍 晋三
4166605240


とてつもない日本
麻生 太郎
410610217X