・復党を果たした11人の造反組 ~体裁より大局的な判断を~ | アジアの真実

・復党を果たした11人の造反組 ~体裁より大局的な判断を~

自民、造反組11人の復党を正式決定:読売
  自民党は4日夕、党本部で党紀委員会(笹川尭委員長)を開き、郵政民営化関連法案に反対して離党した「造反組」のうち、堀内光雄・元総務会長ら衆院議員11人の復党を満場一致で正式決定した。

 これにより、自民党所属の衆院議員は305人となる。安倍首相(自民党総裁)は党本部で11人と会談し、今後の政権運営への協力を要請した。

 首相は4日夕、首相官邸で記者団に、「最終的には、総裁として私が責任を持って判断した。批判は甘んじて受けたいが、新しい仲間を受け入れて政策を推進することで、国民の理解を得たい」と語った。

 党紀委では、同法案に反対し、1年間の党員資格停止や党役職の停止処分となった参院議員18人についても、2年間の執行猶予期間を1年間短縮し、さかのぼって10月27日付までとすることを決めた。一方、造反組の衆院議員のうち、誓約書を提出しなかった平沼赳夫・元経済産業相は、審査の対象外とした。

 党執行部は、造反組のうち、昨年の衆院選で落選した前議員の復党の是非も、地元組織などの意向を確認して個別に判断する方針だ。


この復党問題には賛否両論あるようですが、私は基本的に復党には賛成の立場です。以前、クイックジャパン という雑誌の政治特集にアンケートを依頼され、「小泉政権で失敗だったと思うものは何ですか?」という質問で、私は「郵政問題の時に有能な議員も切り捨てたこと」と答えています。小泉政権にとって郵政問題は最重要課題であり、総選挙においてそれを前面に押し出し、議席を大きく伸ばしたことは結果として良かったわけですが、その際に有能な議員を多数切り捨てたことは長い目で見たときに、果たして成功だったのかと疑問に思います。例えば城内実氏や平沼赳夫氏。両者とも確かな国家観を持ち、自民党や将来の日本には必要な人材です。両者は拉致問題、人権擁護法案反対、皇室典範改正問題などで先陣を切って行動していました。城内氏は先の選挙で静岡7区で片山さつき氏との激戦の末破れていますし、平沼氏は今回も一人復党することはありませんでした。自民党に復党しないと政治活動ができなくなったり、自らの信念が曲がってしまうわけではないでしょうが、単騎や無所属ではその力も発揮しづらいのではないでしょうか。

 一度離党した人を戻すというのは、戻す側も戻される側も信念が一貫していないようで格好悪くは見えますが、私は長い目で将来の自民党、そして日本を見た時に有能な議員を戻すことは決してマイナスにはならないと考えています。今回は復党しなかった平沼氏や、落選した前議員等も含めて、自民党側、議員側、両者に大局的な見方をして欲しいと思います。


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参考書籍:
クイックジャパン 67
4778310314