・大田原市を提訴した市民団体 ~未来を担う子供達の為を思っているのはどちらか~ | アジアの真実

・大田原市を提訴した市民団体 ~未来を担う子供達の為を思っているのはどちらか~

■ 大田原の教科書めぐり提訴へ 月内にも市民ら:下野新聞
 大田原市教委が昨年、中学校の歴史と公民の教科書に「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版を採択したことに関連し、同市民らで組織する「とちぎ教科書裁判を支援する会準備会」は二日会見し、同市や同市教委などに、原告一人につき千円の損害賠償を求める民事訴訟を、月内にも宇都宮地裁に起こす考えを明らかにした。

 同準備会は扶桑社版教科書を(1)日本の歴史を歪曲し侵略戦争を賛美(2)韓国や中国などの立場を顧みず、日本中心的(3)日本の近現代史を全肯定-などと批判。「同市教委の採択は数々の違法を伴う。採択に至る経緯も不透明だ」としている。

 同準備会は今後、県内外から支援者を集め数百人規模の原告団を結成。「運動的訴訟」をスローガンに掲げ、損害賠償請求訴訟を皮切りに、採択取り消し訴訟など「考えられる民事訴訟を順次、起こしていく」という。

 同様の民事訴訟は愛媛県、杉並区に続いて三件目。同準備会は「裁判を通して平和教育や人権教育を訴えるとともに、子どもにとって何が最良の教育なのかも追求したい」と話している。


 久々に教科書問題の記事です。大田原市は、反対派の壮絶な妨害工作に屈することなく、昨年7月に既につくる会の教科書を採択し終えています。 教科書は既に4月から使用されているはずですが、今更になってこのような訴訟を起こすのにも呆れますが、その理由を見るとさらに呆れます。特に「韓国や中国などの立場を顧みず、日本中心的」という理由には驚かされます。どこの国の子供達の為の教科書なのかということを理解しているのでしょうか。数年前であればこのような主張をしても特別驚かれることもなかったのかも知れませんが、今聞くと強烈な時代遅れ的違和感を感じるのは私だけでしょうか。

 大田原市は、昨年7月の採択時にも反対派から卑劣な妨害工作を受けています。(そのときの様子は過去記事を参照→・市町村で初めて扶桑社の歴史・公民教科書を採択  ~圧力に屈せず正しきを貫いた大田原市~ )中には「採択したら市内の子供達を次々と殺す」という脅迫電話もあったそうです。これを聞けば、少なくとも一部の反対派は子供達の為に良い教科書を選んで欲しいなど微塵も考えておらず、単に自分達の思想に反するものが許せないという理由だけで妨害工作を行っていることがわかります。

 一方で、大田原市に届いた「指定された教科書からどれを選んでも、非難されることはありません」「抗議も多いでしょうが、子供達に良い教科書を届けるためにも頑張ってください」などという激励の声は、反対派の声よりもはるかに多かったと言います。この言葉にある通り、検定を通った教科書であれば何が採択されても非難されることなどないはずなのです。そして、卑劣な妨害工作に直面していた、当時の大田原市の選定関係者の言葉が思い出されます。

「騒ぎになるのは覚悟している。でも、子供たちのためにしっかりと選びたい。」

思想云々は別にしても、本当に日本という国を担う子供達の為を思っているのはどちらの方であるかは明らかです。


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参考書籍:
新しい歴史教科書―市販本
藤岡 信勝
4594050093

全「歴史教科書」を徹底検証する―2006年版教科書改善白書
三浦 朱門
4093875847