・韓国が竹島海域の海洋調査を開始 ~日本が取るべき対応とは~ | アジアの真実

・韓国が竹島海域の海洋調査を開始 ~日本が取るべき対応とは~

韓国が海洋調査を開始、竹島周辺は11日ごろか:読売
 【ソウル=福島恭二】韓国政府は3日、竹島(韓国名・独島)周辺を含む海域の海流調査を開始した。

 同国南東部沖から始め、竹島周辺の調査は11日ごろになると見込まれている。同調査に対し、日本政府は自制を求めるとともに、日本の排他的経済水域(EEZ)内で実施された場合、海上保安庁の巡視船を出動させるなどの対応を取るとの姿勢を示しており、日韓間の緊張が再び高まる恐れもある。

 2日夜、韓国南部の釜山港を出港した国立海洋調査院の調査船「海洋2000号」(2500トン級)は3日午前、南東部の蔚山沖で調査を始めた模様だ。17日までの日程で、竹島周辺海域までの海流や水温、塩分などを調べる。

 韓国海洋水産省関係者は3日、予定通り調査を行っていることを明らかにしたが、調査地点などの詳細については言及を避けた。調査日程も公表されていないが、調査船が同海域に入る場合、海洋警察庁の警備艇2隻が護衛に当たる方針。

対抗調査「選択の一つ」 韓国海流調査で谷内次官:共同
 外務省の谷内正太郎事務次官は3日午後の記者会見で、日韓の排他的経済水域(EEZ)の主張が重複する竹島(韓国名・独島)周辺海域で韓国が海流調査に踏み切った場合、日本も対抗策として4月に中止した海洋調査の実施をあらためて検討すべきだとの考えを表明した。
 谷内氏は「チョイス(選択)の一つとして考慮されるべきだ」と指摘。同時に「(韓国は)まだやっていないので今から『こうします』と言うのはいかがか」と述べ、竹島周辺調査が行われた場合に、実際の検討を始める意向を示した。




 今年4月に日本が調査を行おうとしたときは、武力を以て断固阻止しようとしていた韓国が、今度はおなじ事をそしらぬ顔で行おうとしています。

 ここで難しいのは日本の対応です。今年4月に日本が調査を行おうとしたときは、韓国は警備艇を10挺以上も派遣し、武力行使まで行う予定でした。実際に日本が調査を行っていれば、間違いなく丸腰の日本の調査船は何らかの攻撃を受けていたはずです。海保の方には申し訳ありませんが、もし仮にそうなったとすれば、丸腰の調査船に武力行使を行ったという韓国の行為は、世界がこの竹島という紛争を見たとき、明らかに韓国にとって不利に映ったはずです。

 では日本は今回どうすれば良いのでしょうか。同じく警備挺を派遣するのは当然ですが、韓国側が警告にも従わず、その海域に入った場合は武力行使を行うべきなのでしょうか。日本固有の領土、または日本のEEZ内での無断調査なのだから当然であるとも考えられますが、領土紛争地域で、”先の一発”を撃つのは得策ではないように思えます。国際的な目から見た場合、この領土紛争を日本にとって不利な形に運びかねません。韓国のように感情的にならず、大人の対応をするべきです。


 考えられる対応策としては、警備艇を出して警告をするのは当然として、日本も対抗策として調査船を派遣するというのは悪くないと思います。しかし、それは韓国と同時期にやってこそ効果があります。しかし二つ目の記事にある谷内事務次官の発言を見ると、韓国が調査をした後で考えるとの内容になっています。これでは対応策でも何でもありません。「日本も後からやるかも知れないけど何とも言えない。韓国がやったら考えよう」 これでは牽制の効果すらありません。また後からやったとして、再び武力行使を行う気で妨害してくるであろう韓国に対し、日本は何か有効な策を取れるのでしょうか。逃げ帰って終わりということにもなりかねません。日本も同じく調査船を出すという対応策は事前に準備して韓国側に通達し、それでも韓国が応じない場合は同時期に派遣してこそ意味があるものとなるのです。

 頭に血を上らせて、子供の対応をとってしまうことも得策ではないと考えますが、韓国の思うツボとなるような、後手後手の情けない対応をしないで頂きたいと切に思います。


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参考書籍:
図解 島国ニッポンの領土問題
中澤 孝之 日暮 高則 下条 正男
4492211543


竹島は日韓どちらのものか
下條 正男
4166603779