・開始された日朝政府間協議 ~懸念される二つのポイント~ | アジアの真実

・開始された日朝政府間協議 ~懸念される二つのポイント~

「拉致問題解決に全力」 日朝政府間協議始まる :産経
 日本と北朝鮮の政府間協議が4日午後、北京市内のホテルで始まった。全体会合で日本側は拉致問題解決へ向けた前向きな対応を要求。北朝鮮側は拉致をめぐる日本の主張に反論し、植民地支配など「過去の清算」を最優先する意向を示した。5日以降は拉致問題協議、国交正常化交渉、核・ミサイルなどの安全保障問題協議を1日ずつ行う日程で合意。今回は、これら3分野を並行して協議する初の方式となる。
 全体会合で、日本の原口幸市日朝国交正常化交渉政府代表は「日本にとって拉致問題の解決は極めて重要だ。この問題が解決されないと国交正常化は難しい」と強調した。
 これに対し、北朝鮮の宋日昊同交渉担当大使は「自分たちにも重視する問題がある。(拉致問題で)いろいろ言いたいことがあるが、きょうは詳細は話さない」と表明。宋氏は北京空港に到着後、記者団に「互いの懸案が真摯に協議されると思う」とも述べた。
 2002年9月の日朝平壌宣言を基に、成果が出るよう双方が努力することを確認。それぞれ協議に臨む基本的立場を主張し合った上で、2日目以降の各協議の進め方を調整した。ただ事前の事務レベル折衝で、北朝鮮側は「拉致問題は解決済み」としており、協議は難航しそうだ。
 国交正常化交渉は、02年10月にクアラルンプールで開かれて以来、3年3カ月ぶり。日朝平壌宣言で合意した経済協力方式による植民地支配など「過去の清算」を協議する。
 拉致問題協議で、日本は(1)安否不明の拉致被害者の再調査と生存者の帰国(2)真相究明(3)実行犯の引き渡し―を引き続き要求。安保協議ではミサイル開発、配備の自制などを求める構えだ。

 昨日から始まった日朝協議に関して、今後どのような結果になるのかはわかりませんが、非常に気になることが2点ほどあります。一つは、日本が拉致問題に対して弱腰すぎるということです。まず、拉致問題というのは、許すことのできない国家犯罪であるのは間違いないのにも関わらず、日本の態度はいつも”お願い口調”で、どちらかと言えば日本の立場の方が下のようにすら感じます。経済制裁はもちろん、真相究明の為に日本から北朝鮮に拉致問題に関する調査団を派遣させるくらいの要求をして然るべきです。

 もう一つが、北朝鮮が主張する”過去の清算”についてです。”歴史問題”というカードを、日本に対して唯一有効な外交カードとして北朝鮮は使ってくると思われます。中国、韓国との国交正常化の際も同様でしたが、過去に対しての清算は終了したという宣言を盛り込む代わりに、中国に対しては多額のODA、韓国に対しては多額の経済協力金を支払うという形で日本は解決を試みましたが、結局は両国ともそれを完全無視した形で、根拠のない捏造された事実までを恥かしげもなく持ち出し、未だに自国の体制維持と外交カードとして、歴史問題を頻繁に持ち出しています。その間に”南京事件、強制連行、従軍慰安婦”といった根拠のない問題が一般化されてしまったということに対する、様々な意味での日本の損害は計り知れません。日本は、北朝鮮に対しては同じ轍を踏まないことに留意する必要があります。
 北朝鮮は、「日本は840万人を強制連行した。それと比べて数人の拉致がどうして問題なのか。」などと国連で恥かしげもなく堂々と発表しています。捏造された歴史を基に自らの行為を正当化し、さらに国交正常化の条件として賠償金までも要求するのは間違いないでしょう。
 日本は国交正常化を急ぐ為に、安易に妥協したり、問題をうやむやにしてはいけません。それは未来へ対して負の遺産を残すことになります。間違った歴史認識に対しては堂々と反論し、賠償金を要求されたら、戦時中に北朝鮮に残した30億ドル(当時額)の資産の返却の話(詳しくは過去記事参照→日韓基本条約を破棄 ~嘲笑に値するその発想~)も当然持ち出すべきです。遠慮する必要はどこにもありません。問題があれば、国交正常化などする必要はないのです。
 今回の協議が、日本の弱腰な態度の為に拉致問題で北朝鮮を優位に立たせ、さらに国交正常化を急ぐ為に不要な問題をさらに抱え込むことにならないことを強く望みます。
 
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参考書籍:


西岡 力
日韓「歴史問題」の真実 「朝鮮人強制連行」「慰安婦問題」を捏造したのは誰か



横田 早紀江
めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる