敷布の波に 
沈むあなたを見て
隣でわたしは
笑っていた


手入れをした爪の先は
とても硬くて
苦悶に歪むあなたの貌を
わたしの中の 
獣が嘲笑う


あなたは
許しを乞う


許してくれ
お前が居ないと
ここから這い上がれない


あなたの瞳は
強い光を喪い
混濁した珠の様で


その瞳を見つめる
わたしの
乾涸びた瞳


悍ましくも
歪んだ
わたしの心は
崩壊寸前のあなたの心を
愛おしく思う



それこそは
快楽
を越えた
恍惚


あなたは
わたしの
テスタロッサ

わたしは
あなたの
プリマドンナ




狂っても

堕ちても


ずっと