記憶は薄れてゆく

残酷なことだが
頭に流れ込んでくる
膨大な記録
の前では
致し方ない

人は
総てを抱えきれないから
自己防衛
でもあるのかもしれない




それでも


消えぬ残り香

産毛の感覚

犬歯の疼き


あるから


未來に背信しつつも

自らであり続けようと

足掻く



苦痛に甘んじて