幼馴染との思い出がある。
僕にも、
所謂、
「幼馴染」
が居て、
小さな頃はいつも一緒に居た。
でも、
あいつは、
時々、
一人で裏山に入って行って、
僕が一緒に来ることを拒んだ。
何をしているの?
と尋ねたら、
笑みを浮かべて、
消え入る様な声で、
おか…
と応えた。
いや、
お前が行ってるのは、
丘じゃなくて裏山じゃん。
汚い溜池しかない山。
ある日。
「幼馴染」は山から帰って来なかった。
幼馴染の父親は憔悴し切って言った。
あの裏山の溜池で、
あいつの母親が溺れXにしたんだ。
危ないから近づくなと言い聞かせていたのに…
その時、
僕はわかってしまった。
丘
じゃなく、
お母さん
って言ってたんだって。
連れて行かれたのか。
逢いに行ってしまったのかは、
僕にはわからないが。
