一夜限りのこと
と知りつつ

だからこそ
繋ぐ刻



夏の夜
共にすることは
ないということだけ
痛む程に覚えていて


ふたり

寂寥の心

胸の奥に
仕舞い込んで


ふたり

夏至の前の夜を渉る


朝には

別々の残響を遺して


線路

砂丘

征くふたり