母の日か。


自分の母は嘘吐きだった。

子どもの頃から何度も繰り返し
嘘を吐かれた。

俺も馬鹿だったから、
その度に信じてたんだよな。


自分がしたことを、
他人にされたこととして、
周囲の同情を得ようとした。

自分が嫌う相手には、
どんな報復をしてもいい。
と思っていて実行したから、
どんどん人は離れていった。


笑えることもあった。

食パンを朝食用に購入していた頃、
節約の為と、
当時のスーパーの自社開発商品の、
六枚切り98円のものを食べてた。
ある日、台所で六枚切り348円の高級食パンを見つけた。
母はそっちを食べていたのだ。

笑ったね。
あの時は。


お前は他の子みたいに堕胎しなかったのに、
選んでやったのに、
何故、わたしの期待に応えない。

と言われたこともあったな。

別に俺が選んで産めと
頼んだ覚えはない。
たまたま産む気になっただけだろうに。

そんな言葉が恩になると思ったか?



家族なんて持ってはいけない人間
って居るもんだ。

そう教えてくれたのは母だったよ。




かく言う俺も、
家庭を持つことには失敗してしまったけど。