いつものように朝。

自転車で病院に向かっていた。

小学校中学年くらいか、
女子児童を追い抜いていこうとしたとき、
女児が振り向いた。

脇を通り抜けようとして驚かせてしまったか。

と、
すまない気持ちになっていると、

おはようございます。

と、
小さな声だったが、
女児が言った。

おはよう。

私は返した。


学校か地域か。

朝に挨拶しましょう。

と言われたのだろうけど、
それなりに勇気がいるだろうに。

正直、
こんな時世に嬉しかった。

そして、

俺から挨拶したら、
声掛け案件で不審者扱いだろうな。

と、
一人で可笑しくなった。


そんな、
朝のことだった。