手を伸ばすことで
その腕に届くならば
きっと
こんなにも執着しなかった


星が流れるたび

風の千切れるたび

瞼を通り過ぎて
泪に変わる



もう
涸れ果てたと思っていたのに

それなのに
いつまでも流れる泪


愛おしくて
悲しくて


麻の服の裾が

唇に籠る熱が

あの日の光景を過らせて




火照らせた
夏の宵口に

あなたを想う