夜が待ち遠しかった

朝陽なんて無い世界で
静かに生きてゆきたかった

手を伸ばしても
涙を零しても
嗚咽さえ飲み込んでしまえば
誰にも気付かれずに済む


でも
冷たい部屋に
独り佇むわたしは
夜に怯えている


月は何も悪くないけど



温度を纏えるまで
軀を小さくして
目を閉じ
耐える

暖かだった日々を思い出し
やり過ごす

空はわたしのためになど
泣いてくれない


わたしの両腕は
自分自身を抱き締めることばかりで
他の誰をも愛することが出来なくなってしまった

だから
愛情は贋作

夜の中で
冷える体温