本当のこと
わたしは
幾つ
手にすることが出来ただろう


幸福なとき
よりも
痛み
鮮明に思い出せてしまう


そんな
古傷
幾つかある


苦しみ
さえも与え合う
誰にも言えぬ
秘密の恋


其れは
強烈に焼きつくような
痺れ
似て


曖昧になり
麻痺してゆく

善きこと
許されざること
境界



わたしは
もう

堕ちてしまった