6年ぶりの海外。
20年ぶりにシンガポールへ🇸🇬

今回の旅は、両親と兄と私の4人旅でした。

考えてみたら、この4人だけで旅行するなんて、もしかしたら私が中学生、いや小学生の頃以来かもしれません。

今はそれぞれに家庭があって、それぞれの生活がある。

そんな4人が、もう一度「父、母、兄、私」という昔の家族の形になって、シンガポールで数日間を一緒に過ごしました。

旅は、とても楽しかった。

6年ぶりの海外だったけれど、思ったより英語も聞き取れたし、ちゃんと通じた。

兄は、自分ではなかなか選ばないような美味しいレストランへ連れていってくれました。

そこでふと、昔ニューヨークやメキシコにいた頃の感覚を思い出しました。

「ああ、私、こういう世界も好きだったな」と。

毎日じゃなくていい。

自然の中で過ごすことも大好きだし、家に帰れば、かわいい愛犬と目が合うだけで幸せです。

でも、ときどき少しおしゃれをして、美味しいものを食べたり、華やかな場所へ出かけたりするのも、やっぱり好き。

新しい自分を発見したというより、昔から自分の中にあったものを思い出したような感覚でした。

そして今回、妙に心に残った言葉があります。

タクシーのドライバーさんに言われた、

“Enjoy by yourself.”

という一言。

旅の前半は、両親がどこへ行きたいかな、どうしたらみんなが楽しめるかな、と考えていました。
もちろん同じ感性を持ち合わせてるから
かなり楽しんではいたけど、みんなは楽しんでいるかな?と、遠慮はあったかもしれない。

でもその言葉を聞いてから、

「そうか。私も私で、この旅を楽しめばいいんだ」

と思ったんです。
ちょっとした違いだけだけど、

そこからは、予定になかったものでも、目に入って気になったら「行ってみよう」「乗ってみよう」と動くようになりました。

とても楽しかった。

帰国してから考えました。

何がそんなに楽しかったんだろう?

私はもともと自由な時間が少ない方ではありません。

カフェにも行くし、温泉も好き。
美味しいものを食べに行って、帰りに滝を見つけたら寄ってみたり。
そんな小さな旅もずっと大好きです。

だから、「もっと自由が欲しかった」ということでもない。

でも、気がつきました。

自由な時間があることと、
その時間を自由に使うことは、
少し違うのかもしれない。

旅をしている間は、朝から晩まで、

今日は何をしよう?
どこへ行こう?
これ何だろう?
食べてみよう。
行ってみよう。

そんなことばかり考えていました。

つまり私は、ずっと「遊んで」いたんです。

そして、私にとっての遊びって何だろう、と考えていたら、一つの言葉が出てきました。

「好奇心で、自分の世界を広げること」

なのかもしれません。

私は自然が大好きです。

美味しいものを食べて、滝を見て、温泉に入る。
今でも最高に幸せな休日だと思います。

ただ、それを何度も経験するうちに、自分が好きなものを自分でよく知るようになった。

だから最近は、心地いいけれど、少しだけ「予想できる世界」になっていたのかもしれません。

今回のシンガポールでは、その反対でした。

知らない街。
知らない食べ物。
違う言葉。
違う文化。
自分では選ばないレストラン。
予定していなかった場所。

次に何が出てくるのか分からない。

それが、私の中の何かを動かしてくれた気がします。

だから、これからの一年のテーマを決めました。

「好奇心で、自分の世界を広げる一年」。

必ずしも、毎回海外へ行く必要はない。

知らない街へ行ってみる。
普段なら選ばない服を着てみる。
知らない分野のアートを見る。
誰かのおすすめに乗っかってみる。
少し背伸びした場所へ行ってみる。
初めてのことを習ってみる。

そして、ときどき海外にも出たい。

日本が嫌だからではありません。

帰ってきて改めて、日本はきれいだなと思ったし、サービスも素晴らしい。

でも、ときどき自分が知っている世界の外へ出ることで、自分の感覚が固定されないようにしたい。

違う世界を見て、また戻ってくる。

すると、いつもの日常も少し違って見える。

実際、帰国して最初の仕事の日。

いつもより少し早く家を出て、職場の近くのおしゃれなカフェでモーニングをしました。

いつも飲んでいるコーヒーに、プラス150円でトーストがつくことを初めて知りました。

「なんだ、毎回来てもいいじゃん」

と思いました。

たった150円。
シンガポールで食べたの朝食と2桁ほど違う。

でも、朝の時間が少し豊かになった気がしました。

人生を変えるような大旅行だったわけではありません。

帰ってきたら、同じ家があって、同じ仕事があって、同じ日常があります。

でも、その日常の中に、旅先で感じていた「遊ぶ感覚」がほんの少し入り込んできた。

それが、今回の旅で私に起きた一番大きな変化なのかもしれません。

一年後。

身体はもう少し軽やかになっていたい。
自然体だけれど、美しく立ち、軽やかに歩いていたい。

家では愛犬と目が合うような小さな幸せを大切にして。

自然の中にも行く。
ときには都会の華やかな世界にも出てみる。
まだ見たことのない国にも行く。

そして、

「大丈夫かな」

から一日を始めるのではなく、

「今日は何を楽しもう?」

から始めたい。

新しい人生を始める必要なんてないのかもしれません。

今ある大切なものは、そのままでいい。

ただ、ときどき自分の知っている世界から少しだけ外へ出てみる。

そして、知らなかったものに心を動かされて、また日常へ戻ってくる。

そんなふうに、

これからの一年は、好奇心で自分の世界を広げてみよう。

久しぶりに、貪欲に世界を見てみたいと思ったのでした。

チャンチャン