第1部はあまりにあっけなく人が死にすぎて、都合良すぎだろう!と思ったが、、、
少し時間を空けた2,3部は一気に読む。

ロシア革命のなかで翻弄される少女はどうにもか弱い存在だが、多くの魅力的な登場人物が出てきて飽きさせない。
貴族でありながらウィーンで看護婦になる女性など、作者の女性観をあらわしていてすがすがしい。
自分と同年代の作家を全く知らなかった。駅の貸し出し文庫で偶然手にとったのだが、思わぬ当たり。

読後感のしんみりする短編5編が並んでいる。

デビュー作をはじめ、共通する欠点(?)は、
「そこまで深く他人の心を忖度することは無理なはず」 という、つっこみどころか。
それとも「そう感じる」人物として筆力で素直に読ませることのほうを力量と呼ぶべきか。