スプラッターテイストをプラスしたおバ〇な作品 「マッド・ハイジ」 | 映画と音楽のある生活

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 映画館でも、見たい作品は乏しく、久しぶりにアマプラでも見ようかと思い選んだ作品です。公開当時、少しだけ見に行こうかと思っていたのですが、お金を払って見に行かなかった自分を、「褒めてやりたい!」と思いました。

 まあ、何というのでしょう!とにかく酷いの一言です。「ハイジ」とは、もちろん「アルプスの少女ハイジ」のことですが、この作品で登場するハイジは、ペーターやおじいさん、クララ等のキャラクターの名前を使っているだけで、あの名作とはストーリー的に何の関係もありません。

 冒頭、ハイジとペーターが全裸でいちゃついているところから始まります。この時点で良い子は見てはいけない18禁の作品ということが良く分かります。

 この作品だとスイスはチーズの製造販売を独占する独裁者によって支配されており、チーズを密造していたペーターは処刑されハイジは収容所に送られます。この女子収容所の感じが、ナチの収容所のパロディなのか、思わず笑ってしまいます。

 独裁者の兵隊のデザインもナチの物と酷似しており、ヨーロッパではナチを模倣することに神経質だと聞きましたが、これは良いのでしょうか?

 その後、収容所を脱走したハイジは復讐の為、アルプスの少女の衣装で槍を持ち文字通り悪役達を血祭にします。スプラッター度は高いのですが、なんとなく物足りないのは、主役の女優さんのアクションがぎこちないからだと思います。おそらく、本格的なアクションの経験がないのでしょう?

 続編も制作されるようなラストとなっていますが、続編が作られることは絶対に無いと思います。最後まで悪乗りをした作品だと思いました。

          アマゾンプライムで視聴