やっぱりローマはスクーターが似合う。ラッセル・クロウ 「ヴァチカンのエクソシスト」 | 映画と音楽のある生活

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 エクソシストと聞くと1973年版を思い出す。中学1年の時に見た映画だ。ホラー物でエグイ作品を初めて見たので強烈に記憶に残っている。悪魔に憑依される少女リーガンを演じたのが「リンダ・ブレア」と今でもフルネームで思い出す程だ。ただ、気持ち悪くはあったが、あまり怖いとは思わなかった。

 当作だが、どなたかのコメントに「エクソシストは、ヴァチカンにしか居ないので、特筆する必要が無い。」との事だったけど、1973年版と区別するに、このタイトルは仕方がないと思う。

 今回も、悪魔に憑依されたのが子供であること。悪魔祓いをベテラン神父(ラッセル・クロウ)と地元の若い神父が助手につく「バディ物」である等、1973年版を踏襲している部分が目立つ。ただ、それだけだとコピー作品になってしまうので、舞台を古びた修道院にして、そこにヴァチカンが封印した謎があるという少し捻った設定にしている。

 今回の悪魔も強烈で、十字架をかざし、お祈りをした程度では効き目が無く、二人の神父に幻影を見せて抵抗する。

 旧作と比べ特殊効果も進歩しているから、それらも見せ場となっている。全体的に面白く視聴できたが、やっぱり評価が難しいのは、カトリック信者でない私にはバックにある宗教について無知だからだろう。

   アマゾンプライムで視聴