ハリウッド版のジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン
の作品も好きだったので気になっていた作品。有料で見る気はしなかったので、偶然アマゾンプライムで発見して視聴した。
設定は、偶然病室で出会った末期のガン患者の大富豪と庶民が死ぬまでにやりたいことリストに従って二人で世界を旅をするというもの。この設定は、リメイク版の当作も一緒だ。天海祐希がホテルチェーンの女性社長で、吉永小百合が平凡な主婦を演じている。大きく違う点は、ハリウッドが自分たちでやりたい事リスト(バケットリスト)を作るのに対し、当作は糖尿病で12歳で死んでしまった(?)少女が作ったリスト(棺桶リスト)に従っていること。この設定がラストのオチにもつながるのだが、意外というよりも、ガッカリしてしまった。それよりも、吉永小百合の、「やりたい事と言っても、ずっと主婦で家族の世話ばかりしてきたので、何も思いつかないの。」のセリフの方が身につまされた。
ハリウッド版が世界の名所を旅するのに対し、当作は米国のスカイダイビングとエジプト旅行の後は、こじんまりと日本国内を旅行している。
後半の、疑似結婚式からの進展も、すごく安易に思えた。家庭を顧みない夫(前川清)は簡単に反省し、引きこもりをしていた息子も吉永小百合が呼びかけただけで、社会復帰をしている。
ラストに天海祐希が吉永小百合に200億の遺産を託すのもリアリティが無いし、それで人工衛星を飛ばすのはマンガ的に思えた。
二人の大女優が主演なので、ラストまで見れるが、突っ込み所も多いし、リメイクするのなら、同じ予算でオリジナル作品を作った方が良いと思った。
アマゾンプライムで視聴