アマゾンプライムで何の予備知識も無く視聴した。面白かった。エンターテインメントとしても楽しめるし、考えさせられる部分もある。やっぱり主役の長澤まさみと松山ケンイチの共演が良かった。父親役の柄本明と母親役の藤田弓子も良かったけど。
ストーリーは、ケアセンターに勤める介護士(松山ケンイチ)がセンターの利用者である老人を密かに42人も殺し、裁判では介護で苦労する家族を救済した(ロスト・ケア)と主張する。彼を担当する検事(長澤まさみ)は、自身も認知症の母親を施設に預けており苦悩しながら判決に臨む。
なにやら、実際に起きた事件でにインスパイアされている様にも思えた。視聴はしていないけど、宮沢りえの「月」も同様だと思う。ただ、あちらは暗そうだが、当作はそれ程でも無い。
ラストで検事である長澤まさみが、死刑囚の松山ケンイチに面会に行き、自分も親を見捨てたことを告白する。実際には、こんなことはあり得ないと思うけど、その告白で松山ケンイチも父親(柄本明)のことを思い出し、救われた様な表情を浮かべる。どこか、救われた様な終わり方は悪くは無いと思った。