朗読劇 若きウェルテルの悩み TOKYO FM ホール | 映画と音楽のある生活

映画と音楽のある生活

主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 朗読劇は、何度かライブを経験したが、いずれも面白かった。

正直、演劇だと寝てしまうようなモノもあるけど、朗読劇は不思議に集中できる。やっぱり、セリフだけなので、逆に集中できるのだろうか?

 若きウェルテルの悩みは、ゲーテの名作と呼ばれている。私も子供の頃にジュニア版を読んだが、その後、同作には興味もなかった。今回、この朗劇を視聴するに当たり思い出したのは、ウェルテルが、最後はコスプレ風の上着を着て拳銃自殺すること。そして物語が書簡のやり取りで描かれていることだ。

 演者は4人の声優さんで、私は誰も存じ上げなかった。正直、ヒロインのシャーロッテ役の女性は、アニメ声風でイメージではないと思ったけど。一番、左端の男性は何役も声を使い分けて芸達者なところを見せてくれた。

 ストーリーは、朗読劇を聞いているうちに、原作を読んだ時の記憶が蘇って来た。

 ただ、私の様に恋愛から引退したトシになると、ウェルテルに感情移入するよりも、なんとかアドバイスして自殺を思い止まらせることしか考えられなかった。

 ウィキペディアで検索するとナポレオンも同作が好きで戦争の遠征の際に持っていって愛読したとこと。ナポレオンは、自尊心の高い自信家と思っていたが、当作を愛読していたとは意外だった。