西川美和監督の3作目です。笑福亭鶴瓶の映画初主演らしい。鶴瓶は、テレビドラマに出ているのを何度か見たことがある。特に「古畑任三郎」の「殺しのファックス」の犯人役をしていたのをよく覚えている。ただ、作家で知能犯という設定と落語家である鶴瓶のイメージが合わずミスキャストだと思った。
当作では、過疎の村の医者の役を演じている。気さくな人柄で、年寄の話相手もするので住民全員から愛されている。
ベテランの看護師(余貴美子)と研修医(瑛太)と診療を続けるが、未亡人(八千草薫)と親しくなり自身の病状に嘘をついて欲しいと頼まれたことから、自分が無免許の医者であることがバレそうになる。失踪した彼を刑事(松重豊)が捜査を続ける。
関係者への刑事の聞き取りと、過去のエピソードが交差しながらストーリーは展開していく。
ラストをどうするかに興味があったが、ニヤッと笑える設定だった。