リアルでエロチックな女スパイ。ジェニファー・ローレンス 「レッドスパロー」 | 映画と音楽のある生活

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 アマゾンプライムのおすすめだったので視聴した。見始めると途中で一度見たことに気が付いた。ネットで見放題を続けていると見た映画も忘れるみたいだ。

 バレリーナの主人公ドミニカ(ジェニファー・ローレンス)は、練習中にパートナーの接触によって足を骨折しバレーの道を断念せざるを得なくなる。病気の母親を抱え途方にくれる彼女の前に現れたのが、政府機関に勤める「ワーニャ伯父さん」だった。「ワーニャ伯父さん」って有名な戯曲じゃない?と思うのだが、この伯父さんは、ただ名前が「ワーニャ」というだけで、とんでもない人物だ。

 彼は、ドミニカが骨折をしたのは、パートナーがその恋人の指示で故意に接触したと告げる。確認の為に練習場へ行ったドミニカは真相を知り二人を滅多打ちにしてしまう。ワーニャ伯父さんは、その罪を庇う代償といして、彼女にスパロー(スパイ)として生きることを命じるのだった、、。

 彼女が訓練を受けるスパイ養成所が、教官がいきなり裸になれと命じたり、とにかく人権とか何もないところだ。

 原作は、元CIAのスパイ経験者の小説だそうだが、全部アメリカ側の目線で描かれているし、そもそも主人公も含めロシア人である登場人物が全員英語で話しているのには違和感があった。 

 ストーリーは、その後の任務でハニートラップを仕掛けたCIAの男性スパイに自分が2重スパイになることを提案したり、それがバレて母国で酷い拷問を受けたり、最後まで彼女が本当は裏切るのかでハラハラする。

 スパイというと007の様なスーパーマンを連想するが、当作のドミニカは普通の女性で殺し屋と格闘する時も自分がナイフで切られて大けがをしてしまう。

 ストーリーは、ダレずに最後まで見れる。主役の女優さんのファンなら必見の作品と思った。