マスカレードホテル&ナイト「当代きっての人気者の共演!」 | 映画と音楽のある生活

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 キムタクと長澤まさみという人気者2人の共演で、原作が東野圭吾というと最初からヒットが約束されている様です。ホテルという様々な人間模様が交差する場所が舞台という性格上、エピソードがオムニバス形式になっていて、豪華俳優が次々と登場する。そんな中、メインの殺人事件の犯人は、着々と最後の犠牲者を狙う、、、。

 見どころは、やっぱり刑事のキムタクとホテルマンの長澤まさみの絡みでしょう。最初反発し合う二人だったが、やがてお互いの実力を認め協力する様になる。

 ホテルが舞台の映画というと、三谷幸喜の「有頂天ホテル」を思い出す。これも大晦日のホテルの様々な人間模様を喜劇風に描いた作品だったが、新作のマスカレードナイトも大晦日のホテルが舞台となっており既視感がある。麻生久美子が両方の作品で重要な役を演じており、思わずニヤリとした。

 新作は、ちょっと犯人に無理がある様に思ったけど、連作物の続編としては、とても良く出来ていたと思う。

 木村拓哉はSMAP時代はロンゲの軽い感じの若者という印象だったが、今ではとても渋い俳優になったと思う。特に作中で様々な職業を演じるが、全てそれらにハマって見せるのは流石だと思う。今回も見事なホテルマン振りだ。最初前作と一緒のボサボサの髪に無精ヒゲで登場するが、床屋で髪を短くし制服に着替えると立派なフロントマンとなっている。劇中の同僚たちでは無いが「似合ってますね。」と言いたくなる。