日本でも、漫画の原作を実写化した作品が多いが、キャシャーン、デビルマンにガッチャマンとおよそ成功した記憶がない。
ただ、この作品はそれらを突き抜けた別格の作品と思う。というか、私は原作の漫画を知らないし、読んだこともない。よく似た漫画に昔「永井豪」原作の「けっこう仮面」というのがあった。(これも実写化されたが、大したことは無かった。)変態仮面の設定は、「けっこう仮面」の男版と言えるだろう。
まず、主演の鈴木亮平の肉体が凄い。この様な仮面物では変身したら吹き替えが演じたりするものだが、なんと大河の主演男優である鈴木本人が演じている。どSの母親とMの父親から生まれた変態仮面!パンティを被ると力を発揮するという設定自体がR12に指定されたのだと思う。
他にも、敵役のムロツヨシや母親役の片瀬那奈が大真面目に演じている。この様な作品は、それなりの俳優が大真面目に演じることが大切だと思う。
この作品。成功した証拠に続編の「アブノーマル・クラシシス」まで作られた。ある意味、日本の映画史に残る名作(迷作)だと思う。