羊たちの沈黙「不世出のシリアルキラー。ハンニバル・レクター」 | 映画と音楽のある生活

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 1991年、ブラック・サンデー等で有名なトマス・ハリスの原作をもとに作られたサイコスリラー。

 トマス・ハリスの作品を読んだのは、「ハンニバル」だけです。何故読んだかというと、あまりにも映画が尻切れトンボだったので、これは結末が違うだろうと思っって確認の為です。

 この「羊たちの沈黙」が傑作というのを否定する人は、ほとんどいないでしょう。アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞とその年の賞を総なめにしています。

 よくあるシリアルキラー物ですが、やっぱりお話を深くしているのはレクター博士のキャラクターです。20世紀の映画界が作り上げたモンスターキャラとしては、ドラキュラ等と並ぶと思います。

 それと、アンソニー・ホプキンスとクジョディ・フォスターの2大俳優の演技でしょう。だから、この2人が2度と共演しなかったのですから続編はすべて成り立たないと思います。

「ハンニバル」の映画版は、ほとんど意味不明でした。原作をあわてて読んで、なんとか理解することが出来ました。

「レット・ドラゴン」で少し復活したと思ったのですが、「ハンニバルライジング」は、アンソニー・ホプキンスも出演しないし、(当たり前か!)これまた意味不明で、原作を読みに行く元気も出ませんでした。

 今回、改めてBSで視聴して色あせない傑作だと再確認しました。

 この作品以降、安易なシリアルキラーが様々登場しますが、レクター博士の足元にも及ばないのは言うまでもありません。

            NHKBSで視聴