007の最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」の予告編がネット等で公開されていますが、残念ながら、また公開は後ろにズレた様です。
この作品でダニエル・クレイグのボンドは見納めだそうです。2代目寅さんは無理だけど、彼で何代目ボンドなんだろう。指を
折って数えなければならない。
私が、最初に007を見たのは「ゴールド・フィンガー」で幼稚園の頃でした。善悪がはっきりした単純なストーリーに
日本人プロレスラー「ハロルド坂田」のハットを投げる秘密武器等、洋画なのに「幼稚園児でも楽しめた。」と言ったらファンに失礼だ
ろう?
スカイフォールで悪役を演じたハビエル・バルデムが、「子供の頃、初めて見た007ムーン・レイカー以後、このシリーズに憧れていた。」とは
世代が3つくらい違うと思ってしまう。死んだ私の父親は、根強い「ボンド=ショーン・コネリー」ファンで、2代目ボンドの出た
「女王陛下の007」を見て、「あのボンドは悪役顔で、ロシアのスパイの様だ。」と言っていました。もし、父親が生きていて
ダニエル・クレイグのボンドを見たら。「この顔は、スメルシュの殺し屋の顔だ。」と言うかもしれません。
ただ、彼がシリーズの中興の祖であることは間違い無く、007に新たな1ページを加えた俳優さんだと思う。
さて、「スペクター」ですが、「スペクター」及び「ブロフェルド」の名義が使えなくなったのは、著作権の問題だそうです。007の原作者は
イアン・フレミングですが、映画化で人気の出た同シリーズは、途中から映像化を前提で原作を作るようになったそうです。
その際、共同執筆者がいて、いつまでも実在の国のソ連が悪役ではまずいだろうと、荒唐無稽の秘密結社スペクターを設定したそうです。
そして共同執筆者と著作権で揉めて、名義が使えなくなったとのこと。私が覚えている限りスペクターが最後に出たのは、
ショーン・コネリーが1作限定で復帰した「ダイアモンドは永遠に」だったと思います。
満を持しての宿敵の登場と期待した割には、ストーリーはフェードアウトして行き、後で思い出すと冒頭のメキシコのガイコツ祭り
が一番印象に残っていたりします。
そもそもスペクターは常に世界征服を目論む正体不明の秘密結社なのに、その首領のブロフェルドが
ボンドの幼馴染だったなんて、そんな必要性もないし、突然隣近所の私的な話になってしまう。
また、拷問台に縛られて頭にドリルで穴を開けられる直前まで追い込まれた割には、あっさり逆転して敵の秘密基地の大爆発までが
早すぎる。いくら007シリーズでも、これはあまりにも簡単だろうとツッコミを入れたくなる。
個人的には、ボンドガールのレア・セドゥが好きです。彼女は最新作にも出てきますから、レギュラーメンバーでないのに連続出演
するのはボンドガールとしては初!キャラクターとしては「ジョーズ」に続く2人目ということになります。
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