映画と音楽のある生活

映画と音楽のある生活

主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 3連休の最終日、似たような上映時間で「八犬伝」があったので、どちらにしようかと迷ったが、当作を視聴した。理由は白石和彌監督作品だがらだ。特別なファンという訳ではないが「孤狼の血」以降、同監督作品は連続して見ている。

 当作は、戊辰戦争時代の新潟の小藩である「新発田藩」が官軍に付くのか、幕府側の「東北同盟軍」に付くのか迷った末に、両軍を城下で鉢合わせさせない為に、長岡藩のフリをして官軍を足止めさせるというもの。そして小さな砦を守らせる為に10人の罪人を無罪放免をエサに決死隊として送り込む。

 過去作にも「〇〇人の〇〇」とか同様の作品があった様に思える。設定は面白いのだが、群像劇の割には個々のキャラクターが深堀出来ていない様に思った。それと有象無象の罪人を無理やり集めたのだから主人公の政(山田孝之)の様に仲間を捨ててわれ先に逃げようとするのが普通と思うのだが、この罪人達はやたらに強い。特に爺つぁん等はラストで「元長州藩剣術指南」と名乗るが、長州藩?官軍でしょ?なんでこんな人がここにいるの?と沢山???が飛んでしまう。

 キャラ的に面白かったのは、家老の阿部サダヲと女郎の鞘師里保だった。サブタイトルのゆりやんレトリバァは、同じく白石和彌監督の「極悪女王」からの特別出演と思うが、要らない顔見世だと思った。

            イオンシネマで視聴