ふざけんな、泣いてんじゃねえ、
お父さんになめられてんだよ
女に暴力振るうな、
金が足りなきゃドカタでも何でもして
稼いで来い、
お前の家族だろう
幼い頃の私は
深夜の両親の喧嘩を
凍り付いたまま
見ているのが精一杯だった
真面目に育った心が、
人の役に立つのも止めて、
アホな顔をし始めたら、
緩んだ隙間から
風と空気が入ってきて、
封印していた幼き日の
言葉が聞こえてきた、
そんなこと考えていたんだ、
思ってもいけないと思ってた.
何を思ってもいい、
殴ってもいい、
殺してしまってもいい、
頭の中なら...
なのに
そんな強い
可愛いげのない自分を
自分自身が嫌っていた
どんだけ強いんだ、
化け物か
子供なんだから
子供らしくしなきゃ..
優しい人になりたい
行き場のない思いが
心の奥底に
かさぶたのようにとどまった
両親の気持ちを
理解出来るようになってからも
自分自身の事は
嫌いのまま
自分を責める
普段は大人しいが
逆切れしたら、
思いっきり切り捨てる
残忍な自分
口を固く結んで
おし黙っている子供の顔が
私をにらむ
ごめんね
頑張って堪えてたのに
気付かなくて
そんな事忘れていたよ
思ったことは
そう感じていいんだ
感じていけないことなんて
ひとつもない
いいも悪いも
ないんだ
さあ
これからはどんな自分に出会えるかな
では
またあした
