寝言は寝る前に……／真

タロット占いにおける未来予測

こんばんは、真です。

タロット占いにおいて、同じ内容を複数回占うと、本来は必ずと言ってよいほど違う結果が出る。これは毎回カードをシャッフルしている為、数学的に出てくるカードが変わるのである。とは言ってもシャッフル時の癖等によりカードの出方が偏ることもある。確率的に考えれば偏りも極自然なことなので、これにはなんら問題はない。

しかし、同じ人物が同じ内容を連続的に複数回占うと、経験が思考に影響を与えるため、出たカードが違っていても結果的に読み方に偏りが出る。そのためカードが前回と違う場合でも、鑑定結果が同じような内容になる場合がある。中級者は特にこういった状況に陥りやすい。このとき占いを行っている人物の判断に影響を与えているのは、自分自身の感情や欲や経験である。
さすがにプロの占い師ともなれば、感情や欲に左右されることなく客観的に占う事ができるので結果の偏りは減るが、受ける側から見れば毎回変わる結果に戸惑うかもしれない。

これらのことを前提とすると「同じ内容を短期間に複数回占うべきではない」となりやすいのだが、それはあくまで一般論である。占いの性質を理解すれば、的中率や信憑性などという幻想は消えてなくなるのである。
タロット占いの性質としては、出てくるカードを予測する事はできないので、鑑定前に何十回シャッフルしても、同じ内容を短期間に何十回占っても、基本的にはたった一回の占いとなんら変わりない。
つまり一回の占いに集中し、その結果とどう向き合うかが問題となる。

だが例えば、複数の自分がそれぞれの経験を活かし、それぞれの意見を出し合いながら考えをまとめる事ができると仮定するなら、同じ内容を複数回占うことも、まんざら悪くはない。それを行うためには、客観的視点で自分を観察することが必要となるのだが。


長い寝言になりました。

では、真でした。