年収380万円の40代

妻と中学生の息子と3人で節約しながら小さな暮らしをしています

 

真面目な話です。

 

私は明石家さんまの名言、

 

「生きているだけでまるもうけ」

 

を常に心に刻み生活をしています。

 

これって人生の神髄だと思うのです。

 

 

 

私は高齢者施設で介護士として働いています。

 

入居されている方の年齢は様々で、

 

うちの施設にも60台後半の男性の方が入居されています。

 

その方は自宅で脳梗塞で倒れ、後遺症で片麻痺になり、入居されてきました。

 

配偶者はおらず、お子様もおられません。近くに住む弟様が色々お世話をされています。

 

麻痺があるため自分では歩けないので、1日中ベッドでテレビを見ながら寝ておられ、

 

食事や風呂の時だけ車いすに移られます。

 

よく職員に「何の為に生きてるんやろー?生きていても何の価値もない」と言われる事があります。

 

そうすると職員は「そんな事ないですよ。いなかったら弟さん悲しみますよ」

 

と言っているのですが、

 

私は軽くそのような言葉をかけられず、流してしまいます。

 

なぜならそのような思いになる事がすごく理解できるからです。

 

奥様や子がいるなら、まだ何となく生きている意味を見出せると思うのです。

 

でもそうではなく、自分が1日ベッドで生活するだけの日々を過ごし、

 

自由に身体を動かせなかったら、

 

私も同じような思いになるのではないかと思うのです。

 

何なら不自由なく生活している私でも、気持ちが落ちている時は同じような事を思ったりもします。

 

こういう場面ではどういう言葉をかけてあげるといいのだろうかと考えてしまいます。

 

「そんな事ないですよ」というお声がけがいいのはわかっているのですが、

 

なんか薄っぺらく感じてしまいます。

 

お坊さんや、牧師さんなら気の利いた事を言えるんでしょうが、私にはできません。

 

できる事と言えば、その方の好きな野球の話題に話を変える事位です。

 

 

私は、明石家さんまの「生きているだけでまるもうけ」という言葉が好きで、

 

そういう精神状態で暮らしたいと常日頃から思っているのですが、

 

そう思える精神状態になれない方に、この言葉を投げかけるのも間違っている気がするのです。

 

 

 

この方に限らず、他のご高齢の方も「生きているのがしんどい。早くあの世に行きたい」

 

とつぶやかれる事も多いのですが、その気持ちもすごくわかるのです。

 

ただ生きている限りは、死ぬまで命を燃やして欲しいのです。

 

ずっとテレビを見て過ごしてもいいし、ご飯がまずいと文句を言ってもいいし、

 

職員にむかつくような事を言ってもいいと思うのです。

 

とにかく最後まで生きぬいて欲しいと思うのです。