今日は、2005年7月制定の文字・活字文化振興法で読書週間初日の10月27日を「文字・活字文化の日」と定めた日です。

また、ラ・メール(フランス語で「海」という意味)にとっては、通過点ではありますが、ブログ配信200回目の喜ばしい日です。

今日はそのような特別な日なので、ブログの読者・フォロアーの皆様に感謝の言葉を述べさせて頂きたいと思います。

 

■ブログ配信を述懐する!!

1.     ラ・メールの生い立ち                                  

 ラ・メールは神戸シルバー大学院(注1)で学ぶグループ研究チームで「マイクロプラスチックの海洋汚染」をテーマに5名のメンバーで構成されました。

2. グループ研究テーマにプラスチック問題を選択した意図 ⁉
▶ 次世代に豊かな海を残したい。
▶ 海の生態系や生物が人間の欲望のために現状が進めば崩壊する。
▶ 近い将来、プラスチック汚染により人間がしっぺ返しを喰らうだろう。
▶ 世界各国で法令化による規制施行されているが「日本の実状は?」を
   知る。
▶ 美しい海、大切な地球をプラスチックから守るために、「私たちができる
  ことは何だろうか?」を考える。

3.2018年1月ブログ配信開始
▶ SNSを利用し多くの人に双方向の情報を発信
▶ 週1回水曜日にブログを更新
▶ プラスチックによる海洋汚染の実態、ラ・メールの活動や提案記事を掲載
▶ アクセス件数:配信当初は月平均で1日91件(2021年9月現在421件)
▶ 訪問者件数 :配信当初は月平均で1日38件(2021年9月現在334件)

 ▶ ブログ掲載記事に対する「いいね!」や読者からのコメントに励まされる。

4.ブログ掲載記事への読者反応と反応理由 !!
ブログ配信当初の読者には記事内容に対する「驚き」「否定」「共感」がありました。

 『驚き』
  ① 「マイクロプラスチック 」って何なの? ② 海洋ごみの驚異的な量‼
  ③ 知らなかったマイクロビーズ問題
 『否定』
  ① レジ袋の削減に何の意味があるのか⁉
  ② ペットボトル? 分別ごみで出しているけど何か問題でもあるの⁉
  ③ 個人のマナーに訴えても問題は解決しない‼
 『共感』
  ① 海が危ない 私達にも影響がありそう
  ② 自分達の暮らしでプラスチック削減!何ができるのかを見直そう
上記は一例ですが、読者のこのような反応は次の理由によるのではないかと推察しました。
▶ マスメディアがプラスチックごみの問題を大々的に報じることがないため 
   に情報量が少なく、今まで考える機会もなかった
▶ ブログを読んで考える状況で、まだまだ公共の情報量が少ない

5. ブログ読者反応の推移‼
近年、公報やマスメディアを通し頻繁にプラスチックごみ問題が報じられ、読者の反応は、「驚き」「否定」から「共感」に転じ、掲載記事に対するコメント内容も次のように変わってきたと感じています。
▶ プラスチックに囲まれた暮らしへの問題意識の高まり
▶ プラスチックごみ問題の問題点とそれへの対応提起
▶ プラスチックごみ問題への行政・企業に対する要望や期待
▶ 掲載記事に関連した自身の体験談や類似関連情報の提供
▶ 日本のリサイクルの現状に対する疑問や懸念
▶ 行政のプラスチックごみ問題の関連法整備に関わる疑念や提案 等々

 

■おわりに

これまでブログでお伝えしたように、19世紀以降、急激に加速化した人類の進歩を後押ししたのは、人類の欲望を柔軟に形に変えてくれる万能素材のプラスチックでした。 
金属よりも軽く、陶器のように割れることも、紙のように破れることもなく、どんな形にもなり、誰でも買える低価格、数えきれない利点を持つプラスチック、これには大きな問題点がありました。
それは天然素材と違って分解されて土にかえることがない、地球環境にとって極めて厄介な物質を発明してしまったことです。

そしていま、気付けば私たちはすでにプラスチックの中に埋まっています。
身のまわりにはプラスチック製品が溢れ、何かを買えば、直ぐにゴミ箱行きになるプラスチック製の容器や包装がついてきます。
使い捨ての便利さに慣れ、ごみ袋いっぱいのプラスチックごみを「ためては捨て、捨ててはためる生活」がいつしか私たちの当たり前になっています。

ポイ捨や屋外放置されたプラスチックごみが海に流出し、漂い続けることが大きな問題となって私たちに突きつけられています。
世界各地で海洋ごみ問題への取り組みが始まり、国連も「持続可能な開発目標
(SDGs)」を掲げるなかで、海洋汚染の防止や廃棄物の大幅削減を加盟国に呼び掛けています。

私たちは幾度もこのような警鐘を聞いてきました。石油資源への過剰な依存と、地球温暖化への警鐘もその一つです。
そしてその都度、鐘を鳴らす存在に多くの人々は「現実を知らない理想主義は意味がない」 「いまの経済繁栄は手放すものか」 「建前は誰でもわかっている」 「批判なら誰にでもできる」と冷ややかな視線を投げかけてきました。

まさに今、プラスチック危機という警鐘が鳴らされています。

その鐘がプラスチック製であるとすれば皮肉なジョークと言えるでしょう。

ラ・メールのブログが 『皆さんの環境に配慮した暮らしを考える』 契機となれば幸いです。                                    by 海士人