最近のコロナ禍の中、ラ・メールとしての活動は停滞していると言わざるを得ません。週一回のブログ発信の他、最近になって、メンバー全員(5名)でのミーティングを始めています。これまでのフィールドワーク、セミナー参加、清掃活動等はストップしたままです。各種のイベントそのものが開催されていません。その中で、9月3日にオンラインで開催された「日経SDGsフォーラム、~海洋プラスチック問題の解決に向けて~」を聴講しました。

 主催者による進行による討論形式で、講師側の参加者は、経済環境省、自治体、そして各大学、企業関係者です。その討論の主題は「CLOMA」です。まだ一般的には聞きなれない言葉ですが、”Clean Ocean Material Alliance”の頭文字を取ったものです。

 2019年1月に民間企業159社によって設立され、2020年8月には361社が参加しています。キーワード・アクションは、「海洋プラスチックごみの削減に貢献するため 2050年までに 容器包装等のプラスチック製品 100%リサイクルを目指します。」です。

 

 

 

 もう少しかみ砕くと「2019年1月、一般消費者向け商品のサプライチェーンを担う企業 が中心となり、クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンスCLOMA を設立しました。 海洋プラスチックごみ問題の解決に向けては、既に滞留しているプラスチック を回収するとともに、新たに流出させない取り組みが必要となります。 CLOMAでは、日本の産業界がこれまで培ってきた技術やノウハウを 持ち寄り、官民連携で3Rと代替素材のイノベーションを加速、 プラスチックの循環利用を徹底することで、消費者や社会とともに 海洋に流出するプラスチックごみのゼロ化を目指す日本発のソリュー ション=ジャパンモデルを世界に発信していきます。」とのことです。

 

 海外への支援も含め、壮大な目標を掲げて、民間企業の総力(まだ総力とは言えない?) を上げて取り組んでいます。是非目標に向かって邁進してほしいものです。

今回のフォーラムには、政府側から環境省は参加しておらず、経済産業省からの参加で、従来の政府方針の説明にとどまっています。CLOMAの活動方針では、「官民連携」となっていますが、経済産業省の資料では、「産業界の自主的取組の促進」と位置付けています。“レジ袋の有料化”程度しか具体的に動いていない政府に対して、民間企業の活動は活発になってきています。

 日本として動かなければならないこの様な大きな課題に対しては、政府主導で、明確なゴールを持って活動してほしいものです。

                                             <マッサン>