夜、雲、雨…月
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住まい

車で二時間弱掛かる道。


そしてあるところに着いた。


それは━…。
『父親が立ち上げたリサイクルショップ』
そこはお店と言うより
倉庫みたいなとこ。

冬は壁やコンクリートが氷のように冷たく空気も冷たい━。

真冬の冷たい風に
いつまでも当たっている状態。


そして夏は夏で
コンクリートが熱しられ
鉄板のように暑く
寝るのにも一苦労。



着いた瞬間、
父親が言った。
『今日からここが俺達の住む場所だ。狭いけど少しの間だけだから大丈夫だろ?』


そう言い、
家から持ってきたものを
車から下ろしていく。


それでもあたしは
何故ここに住まなきゃいけないのか分からずにいた。

冷たい目

そこで母親は
父親にあたしがいる目の前で
『この子も連れていくの?』
とあたしを冷たく見る目が
あたしの心に刺さった。


父親は苦笑いで
『ああ…。』
とだけ言った。


心が痛いなンて言えるはずもなく
ただ連れていってくれるだけで
ありがたいと思った。


それから姉と妹を連れ
住ンでいた家とは
お別れをした。


まさかこンなことに
なるとも知らずに━…。

手伝い

その地獄が
さらに酷い地獄になるとは
知らずに━…。



私が小学二年生のころ。
いつものように学校に行き
いつものように下校して
家に着いたとき
父親が一生懸命自分の家から
家具などを出していた。
不思議になった私は
『どこかに引っ越すの?』
そう聞いたら父親は
『うン。。』
と少し悲しげな顔をして言った。

私はそれでも言い寄った。
『クラスの皆や先生に挨拶してないよ?』

父親は困った顔で
『お父さンが挨拶しておいたから大丈夫だよ。』
と、そう言った。


だから私は納得し、
一緒になって
家具を運ぶ手伝いをした。


何も知らずに━…。
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