中継の中で「そろそろスプリンターが前に出てきましたね~」などといっているのを聞くことがあると思います。
ロードレースの選手は得意とするシチュエーションでタイプが分かれているのです。
ロードレースを走る選手は,特性上大きくスプリンター,クライマー,オールラウンダーに大別されます。
スプリンターは平地のレースでのゴールスプリントをもっとも得意とする選手で,がっちり筋肉質系のスタイルが一般的です。スプリント勝負になると脚力にものをいわせ最高時速は70km/時を越える事もあります。そんな状況にあっても自らの進むべき経路を正確に判断できるクールさも要求されます。
もちろんスプリントの前には200kmからのコースが待っているわけですから陸上の100m選手のようにスプリント力だけに特化すればいいというものではありません。
平地のスプリンターと対照的に山岳特化型ともいえるタイプがクライマー(グランパー)です。山岳ステージでもっとも力を発揮するタイプで,総合優勝を狙うエースの牽引役として,またステージ優勝を目指して山岳賞獲得をねらいます。外見的には細身のタイプが多く,体力勝負となると不利な面もあります。クライマー型のエースは,タイム差がつきやすい山岳ステージ入りするまで平地やTTではひたすら体力温存に努め,山に入ったとたん強烈なアタックを仕掛けて総合順位をねらいに行く作戦をとります。
一撃必殺型のスプリンター,坂特化型のクライマーに対してどこでもそつなく走れるタイプがオールラウンダーです。ツールドフランスで優勝争いを行う選手はこのタイプが多く,エース級の選手ともなると登坂力やタイムトライアルの能力など専門の選手に引けをとらないポテンシャルを有しています。