布団をとりこんで、
久々にベランダに出てみた。
うちのベランダは他のとこより少し広い。
こないだの豪雨とは打って変わって、穏やかな風。
見上げれば星がある。
果てしないほど遠くから届く光が見える。
でも気づいた。
俺の肉眼じゃ見えない光に。
俺が今見れてる光も
小さな箱で生活している小さなヒト達のお陰で。
きっとみんな繋がってる。
どちらかと言えば
地が空を照らしているこの街で
また、よく救急車のサイレンも聞こえる。
どうして救急車ってあんなに揺れるんだろうね──
こんな、人々がひしめく街中で久々出た夜空の下で
こんなに空は広いじゃないかと
伸ばせる掌があるなら
掴める掌もあるじゃないか。
あの日々とは違う。
伸ばした掌。
こんな僕にも掴めるモノがきっとある。
失わないように
離れないように
あぁ、そうだった
久々に見た夜空の理由。
子供な僕には
夜空は、あなたと見た記憶しか殆どないんだろう。
それ以降はきっと
狂い焦がれたあの日々が印象的過ぎるのかな
あなたと見た時も確か
掌を伸ばした。
あの日々とは違い
真っ直ぐ真上に伸ばした。
きっとその時も
伸ばした掌を握っていた。