
およそ3年前、この世に生を受けた彼は開口一番「へへッ」と、待ちわびた彼の家族らを安心させるかの様に、気の抜ける産声をあげ、その人生の幕を明けました。
いま思えば、それは言葉もままならない頃の受け答えを
「へっ」
(「うん」等の肯定的な返事の時に)、
「へへっ」
(どうやら嬉しい時に)
「へぇ~」
(悲しい時ーっ)
などと、全て「へ」の活用形で済まそうとする、最初の意思表示だったのかもしれませんが、
同時に何故「へ」を選んだのだろう、と最初の「子供独特のナゾ」を残したのもまた、この時でした。
まぁそんなどーでも良い疑問を考える余裕がある程の初産にして安産であった象徴と言えるのでしょうね。
どーやら彼は夏休みの宿題よろしく、何とかギリギリ間に合わせるタイプの様で、
出産予定日前日、呑気にメロンソーダを飲んでいた嫁子を嘲笑うかの様に予定日当日破水。
…させたにも関わらず陣痛が始まってしばらくはダラダラ~っとなかなか降りて来ず、
産婦人科の先生にも「これは長丁場になるな」と思わせとおいてからの、一気に出る、という誰も得しない産まれ方をしたもんで、
待つ家族も、苦しむ嫁子も急な展開に振り回された上での「へっ」という気の抜ける産声…。
トータルで6時間程度で済んだ事だけが救いの嫁子の初産…。
嫁子のお母さんはそれはもう美しい涙を滲ませながら喜んでいましたが、私は「へっ」に気をとられ、なんだか感動するタイミングを失いましてね。
まぁ彼の人生も、私ら家族としての生活も、このような幕開けでしたが、それも笑って話せる良い思い出です。
その後も私ら両親に日に日に増す疲労感を加えながら、順調に育っている彼。
最近は「言葉」の成長が目覚ましく、見たもの全てにコメントするオバちゃんの様に五月蝿い事もしばしばですが、健康面での心配も少なく、それだけはホント―に良かったと思います。
今後も順調に、健康的に、出来たらblogのネタになる様、育ってくれれば、贅沢は望みませんが、少しだけ黙ってくれるとチョットだけ助かるなとも思う私なのでした。



