仕事が忙しくなっても、自分に対して余裕がなくなるような生活にならないよう、心がけたいところ。。。滝汗

 

さて、この前からずっと書きたいと思っていた息子のお弁当事件キョロキョロ

 

事件なんて大げさやけど、私の中でこの話題はかなり上位を占める。。もうほぼトラウマ

 

些細な事なんやけど、日本人の血が入ってる海外に住んでいる親子にはあるある事件ではなかろうか。。

 

息子は今こちらで小学校3年生。年齢的に言えば日本では2年生。7歳児。こちらの学校給食が2年生まで無料だったが今年の9月から3年になった息子は弁当持ちなのである。

 

彼は新学期が始まってから3か月間、まーいにち同じハムサンドイッチをお弁当に持って行っていた。パン

私自身グルテンに敏感な体、息子もおそらく少なからずグルテンに過敏になる可能性を持っていると思って、ちょっと違うもの持っていかないとと思っていた矢先、息子がお弁当を食べないまま学校を終える日が数日続いた。

 

ハムサンドイッチはハムとチーズととっても小量なレタスをサンドしてホールミールの少しばかり体に良いだろうパンに挟んで持っていく。デザートとしてリンゴ、チーズ、ゼリーを持っていく、そんな毎日だった。

 

サンドイッチはお父さんが作る。たまにハムがチョリソになり、たまにサラミになり、、しかし好き嫌いの多い息子、サラミの油の部分が嫌だと残す。

 

お父さんが作るサンドイッチは毎回同じだし、たまに卵やツナにしたら?って聞いても息子は嫌だという。私は楽なんだけど、やはり健康を考えた時同じものが続く食事はバランスを欠くじゃないか!という事で健康オタクな私は、次の日息子が大好きな寿司寿司を作ることにした。

 

朝少し早く起きて、寿司を作る。ひさーしぶりにお母ちゃん頑張ってるよラブ、的な感覚が芽生える。寿司弁当を思いついたのが昨日の晩遅すぎて買い出しに行けず、こちらでメジャーな具、スモークサーモン、きゅうりなど家になかったため、具材はローストしたパプリカ、アボカド、ツナ、という事になった。赤いパプリカを使ったので、色も生えてきれいだった。

 

息子は喜んで持って行ったラブラブ

 

しかーし、お迎えの時間、息子は喜んでなかったショボーン

楽しそうじゃなかった。笑ってないし。

 

どうしたの?

 

と聞いた。

 

すると、お友達数人に「まずそう」と連発されたらしい。

 

以前ツナパスタを持って行ったときに臭いと言われたこともあり、私は結構過敏になっていたため、今回も平静を装うと思ったが、やはり感情が出た。

 

息子は先生に話したくない。(お弁当の時間はホールで食べるので先生と一緒ではなく、いわゆるディナーレディというパートさんが働いて世話をしてくれる)僕は別に気にしない。

 

といったのだからほおっておこうかと思ったのだが、先日あった懇談会で先生にこの以前の弁当事件の事を言った際、そういう事があったら言ってくださいと言われていたので、やはりちょっと先生に言っておこうと思ったのだ。

 

すべての生徒が親に連れられて去った後、息子と私と先生で教室に残り、お弁当の事を話した。

先生は息子に話しかけた。

先生、

「お弁当の事何か言われたの?」

息子、

「○○君、◇君、☆君にまずそうと言われた」

先生、

「どう思った?」

息子、

「悲しかった」

先生、

「何か言い返したの?」

息子、

「ううん、僕気にしないもん」

先生、

「でもさっき悲しかったって言ったよ。悲しいこと言われて何もいいかえさないの?」

息子、

「。。。」

先生、

「悲しい気持ちになった時、そのままじゃダメなんじゃない?」

 

そうか!と私は少しこの先生の言い方に今まで気づかなかなかったこと、というか気づいていても気に留めていなかったことがあった。

 

悲しい気持ちになっても我慢をする私。時間とともにこの悲しみは消える、言い返すためのエネルギーは、第二外国語となるとものすごいエネルギーが必要。いつもだから邪魔くさくなって、ま、いいか。って流すようにしていたら、いつの間にか癖になってしまった。

 

なんかこの先生と息子の会話を聞いていて不覚にも涙がこぼれた。えーん

 

自分が一生懸命作っていったお弁当にケチをつけられたことに泣いているのではなく、確かに息子が喜んで持って行ったお弁当にケチをつけられて悲しかっただろう気持ちも痛いぐらいに通じてきてそれに泣いていたのかもしれないが、それより、息子がもしかしたら私と同じような日本人的な平和主義がいつの間にか身についてしまったのかな、と悲しくなったのだ。

 

日本の常識は海外では通用しない。言われたら言い返す、(態度で示すのではなく、言葉で。)どうしてそういう事を言うのか?あなたは同じこと言われて悲しくないのか?僕は悲しかった、人を悲しませるのっていいの?そういう風に感情に流されずにいい返す技がいつか着いたらいいね。

 

しかし、結局事件は解決しなかったのだ。

 

次の日、先生が○○君を呼んでオリバーと話したところ、○○君は言ったことすら覚えてなかった、という事で問題解決には至らなかった。結局○○君は本当にいったことを覚えてないのか、先生に怒られるのが怖く嘘をついたのかさえ分からない。

 

息子は、何かあった時には必ずその場で手を上げるなり、その場で解決しないといけないことが体感できたのではなかろうか。。

 

実はこの○○君は、いつも一緒に遊んでいるポーリッシュの子なのである。彼はいつもお母さんが作ったパンを持参しているが、そのパンはパンプキンシードやらゴマやらいろんな体に良いと言われるものがいっぱい。しかし友達にはカビが生えたパンと言われ続けている。嫌な思いを彼はしてないのか、ユニークなものを持ってきたらちょっかいをかけるという事を自分の経験から学んだのだろうか。

 

気になるところは彼のお母さん、いつも私の話し相手になってくれるのは彼女。とってもとってもいい友達に出会ったと私は思っている。のだが、彼女は、たたかれたらたたき返せ、やられたらやり返せ、と子供に教えている。それどころか私の息子が彼女の子供○○君に顔を叩かれた時に、たたき返せと言い放った。。。

 

これは昔の日本でもそうであったと思う。特に男の子はそうじゃなかろうか。。

チャンバラをしてやられたらやり返す、みたいな。。。

しかし今日、、そしてこの7歳児が14歳になった時、誰かにやられたとして、普通にやり返していたらちょっと怖い、、?よね。。。

 

今回この息子の弁当事件があって、もしかしたら○○君は今までやられたから、やり返す先が我が息子になった??とは思いたくないけど、ちょっと頭をよぎったのであった。。

 

この事件があってから1週間がたち、息子は何事もなかったように学校へ行く。

最近は新しいメニューを自ら作り出し、ソーセージが丸々入ったソーセージロール、パイ生地もすべてママ作である。

 

スープをサーモに入れて持って行ったりする子供も他の学校ではいるみたいだけど、うちの学校ではないらしいので、持っていきたくないらしい。

 

とにかく息子には、いつの日か、周りに何を言われても動じないそういう子になってくれたらなぁ。。

まぁ私がいつも動じるからあかんねんけどな。。