イギリス、どうしてこの土地に私がいるのか、よく考えることがある。

 

私はヨーロッパには無縁だと思っていた。

 

学生の時、ヨーロッパが好きな友達は大抵歴史が強かった。

 

私は歴史という科目が大嫌いで、人間はどうして歴史を学ぶのか、前に進まないといけないのに昔を振り返ってどうする、

憤慨していた。

 

海外旅行が好きな私は、日本近辺、中国、タイ、韓国と回ったが、自分の好きな国はオーストラリア、ニュージーランドだ。そう歴史のない国。滝汗

私がワーキングホリデーを考えた時代、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、この3か国しかなかった。

 

あまり躊躇することなくオーストラリアに決めた。98年。

 

帰国した後、またオーストラリアへ行きたいと思った。しかしもし行くのならば遊びに行くのではなく自分の好きな分野の勉強を兼ねてと思い、興味があったアロマセラピーを学びに行こうと決めた。ただオーストラリアはアロマセラピーが盛んでなかった。

 

その時初めてイギリスが浮かんだ。イギリスはアロマセラピー発祥の地。まぁほんとはフランス、なんであるが。

 

しかしイギリスを選ばなかった。ニュージーランドを選んだ。

 

だからイギリスには縁が無いと思っていた。

 

ニュージーランドにまたワーホリで入国、学生になりアロマを学んだ。その後働いてる先のアロマセラピーセンターで就業ビザをもらい、永住権をとった。こんなにうまい事永住権が取れる人も少なかった。だから妬まれた。

 

スペイン人の今のパートナーと出会い、体を壊しかけていた私は、暖かい土地へ移住したいとのことでオーストラリアパースへ移住。その後パートナーのリストラで今イギリスにいる。

 

イギリスに来れたのは、パートナーがスペイン人(ヨーロッパ人)だからである。イギリスで仕事が見つかったからこちらに来たのだが、これが数年遅かったらブレキジットのためイギリスに住むことは無理だったはず。

 

タイミングだなと思う。

 

イギリスに来て4年がたった。2,3年でオーストラリアに戻るはずだった。去年、ニューサウスウェールズの北部で仕事を得たが、結局却下したのである。パースに家がある。パースに戻れなければ意味がない、という結論で却下した。パートナーのマルは未だにオーストラリアの仕事を探しているが面接にさえありつけない。

 

きっとまだイギリスで出会うはずの人と出会っていない。もしくはやるべきことをやり遂げてない。

 

だからまだこの土地にいる意味があるのでは、って思う。

 

ニューサウスウェールズの仕事をあきらめた後、(実は未だにオーストラリアへ去年戻らなかったことを後悔している)私はマッサージの仕事を始めた。きっとこれもイギリスでするべきはずだったことなのかなと思う。

 

ブレキジットになると、私たちはイギリスから出たらもうイギリスに住むことはできなくなる。

 

日本人である私が、またイギリス人と結婚してない私が、イギリスに住めたことは奇跡である。

 

寒い、暗い、物価は高く、家は小さい!食べ物まずいし、サービス悪い。

並べてみたけど全部事実やな汗

と嫌なことばかり並べていたが、4年住んだ後、悪くないな、と感じ始めた今日この頃。

 

きっとオーストラリアへ帰る日も刻々と近づいてる、感じがする。

 

住めば都なのである。