ギリシャ サントリーニ島

井上陽水の名曲、少年時代の動画は、どこかの渓流を映しているのだけれども、
これを見ると、膝の古傷が疼きだす。
20数年前、渓流釣りに夢中になっている頃、怖いもの知らずで、
紀伊山地の奥深い渓谷を釣行していた。
モロッコ マラケシュ リヤド(ホテル)

結果的に、何回か命に関わるような危険な目に合って、渓流釣りは引退
したのだが、その苦しいシーンを思い出すのである。
少年時代の動画は、正に、そんな渓流の姿を映していて、見ていると、
たまらなくなり、まるで自分が、その渓流に立ち入っているかのような
錯覚に陥り、呼吸は荒くなり、緊迫感に支配される。
モロッコ マラケシュ リヤドにて

過去にも1-2回ブログで、あの恐ろしい経験を書いたのだけれども、
もう忘れかけているので、戒めの為にも、また書こうと思ったのである。
紀伊山地の渓流を釣り歩いていた時、2万5千分の1の地図を頼りに、
新しい釣り場を探すのが楽しかった。
そんな時、十津川の東側の谷(正確な名前は記さないことにします)
が魅力的だった。道路から谷まで1時間の下りがあったが、
モロッコ マラケシュ リヤド

体力には自信があったので、また、その日は同僚2人と一緒だったので
妙な安心感があり、決行しました。
1時間の枯れ沢の下りは順調でした。ただ、帰りも1時間以上かかることが、
若干不安だった。
同僚二人も順調に下っていて、もう最後の一歩で、本流に合流するところで、
膝を挫いてしまったのである。
結構ひどく、挫いてしまい、もう普通には歩けないほどだった。
何とか布でしばりつけたが、片足で歩くのがやっとだった。
しかも、本流の岩は巨大で、連続しており、にっちもさっちも行かない、
絶体絶命のピンチになりました。
紀伊山地

しかも同僚は、渓流釣り初心者で、私が倒れていては、彼らも
窮地に追い込むことになります。
巨岩を1-2か所交わすと、少し大きな滝つぼに出会いました。
しかし、眼前の滝は、既に我々の能力を超えていました。
これは大変なことになった。
モロッコ マラケシュ リヤド オーナー自作の美術品

上流にも下流にも進めない、物凄い恐怖が込み上げてきたのを
覚えています。
少しだけ冷静になって、周りを見渡すと、何故か、何故か、
釣り人が一人、滝壺で釣りをしているではありませんか。
この人を頼りにするしかない。
と思い、近くによって、挨拶をして、魚籠を見せてもらうと、
40CM近いアマゴを釣っておられました。
いつもは、もっと大きいアマゴを釣っているけど、今日は小さい。
とおっしゃっていたのを記憶しています。
和歌山県 龍神温泉

誠実に事情を話して、助けて貰うしかない。
と考えて、道路に上がる道が解らなく、困っていること、助けを
求めていることを伝えました。
釣り人は、快く、丁度仕舞おうと思っていたところだ。
私の後についてきなさいと言ってくれました。
そして、着替えを見てびっくりしたのです。
熊除けの鈴、完全な登山用具、我々とは全くレベルが異なる
装備だったのです。
そして、直ぐ傍の岩壁に取りつくと、直角に足をかけて登って
いくのです。
ぼやっとして、見ていると、そこに足をかけて登ってこい
と怒られました。
怖いとか、躊躇している余裕はないのです。
20Mほど登ると、この尾根伝いに上っていけば、道路に出るから、
と教えていただきました。
那智の滝

「それじゃ」と言うと、あっと言う間に森の中に消えていかれました。
お礼もいえないほどの速さで、消えてしまわれました。
いまでも、あの方は釣り仙人として、私の心の中には強烈な
イメージが残っています。
命の恩人です。
同僚二人には、先に道路に上がってもらい、私は一人で、
片足で、2時間近くかけて、道路まで上がっていったのを
記憶しています。
この右ひざのダメージは深く、半年間は正常に歩けなかった
記憶があります。
そんなことで、少年時代の渓流シーンは、私にとっては、
古傷が疼く、心が痛む記憶なのです。
フィンランド ヘルシンキ
