ヴァチカンミュージアムの作品を紹介しています。
今回は天井画にクローズアップしてみました。
日本ではこのように天井に絵を描く文化
あまり発展していませんよね。
日本の建物は
木の木目の美しさをいかした
天井だったりシンプルな天井を想像します。
イタリアの美術館では
天井にもびっちり絵画が貼り付けられています。
直接天井に枠をつくり描いたのでしょう。
絵ではなく彫刻として彫られているところもあります。
生活するうえで必要だから
というわけではなく
芸術品は贅を尽くすという意味や
やはり宗教的な意味合いをもって
発展してきたのだろうと推察できますね。
トリックアートのように見えますが
トリックアートではなく
丁寧に立体的に彫られている天井だったり
まさに「贅をつくしている」といった感じ♪
壁にはおびただしい数の
とても貴重な絵画が何枚も飾れらていますが
天井にも負けていないほど絵がいくつもあるのです。
美術館なのにまるでお城のような美しさ。
まぁ、ヴァチカンミュージアムは
ヴァチカンのお城の一部ですから
美術館というよりもお城に近くて当然なのかもしれません。
天井画がとても素晴らしいのに
壁に飾れれている絵があまりに貴重なものが多く
みなさん天井にまで目がいかない様子。
私は壁にかかっている絵よりも
天井の装飾が気になってしまいました。
本当に圧倒されるほどの絵で埋まった天井なのです。
どこまでもどこまでも
長い展示廊下が続く限り天井の絵画も続きます。
金色にピカピカ輝いてとても美しいのですが
私の写真ではその美しさの30%くらいしか表現できません。
あまりにも美しい天井画に立ち止まってしまい
注意されてしまいました。
思わず立ち止まってしまうほど細かく
丁寧な作業ののちに完成したと思われる
天井の装飾です。
次の間へ行くつなぎのところもこの美しさ。
ゴールドの輝きが伝わるでしょうか。
日本でここまで華やかな天井の文化財なんてあったでしょうか?
日本で財力があった武将と言えば藤原秀衡ですが
そんな秀衡でさえここまではできなかったのでは!?
ひとつひとつがとてもきれいな宗教画で
とても細かいのに天井にあったら
なんとなくもったいない気がします。
だって小さな天使の表情などは
高い天井にあるのは見えないですからね。
それが贅沢ということだったのでしょうか?
よく見えないところにまで
素晴らしい絵で飾る。
普段見られることはない
「下着にお金をかける人こそ上級だ」
と聞いたことがありますが
それと同じような発想でしょうか?
恐るべしルネッサンスの芸術!