私はイタリアヴァチカンに来ています。


ヴァチカン美術館の中の芸術品の
続きのお話ですが

こちらのスフィンクスのような像



なんでイタリアにあるんだろう・・・と
不思議な感じがしますよね。

エジプトの美術館ならまだしも
なぜイタリアに!?

イタリアといえば
白亜のキリストや聖者たちの像のイメージなのに・・・・


と不思議に思っていたら
ガイドの方が説明してくれました。


戦争をして倒した国のもっとも大切だといわれるものを
持ち帰ることが敵国を倒した証になったのだと。


確かに戦利品という言葉があるように
戦いに勝ったら何かを頂いてくるというのは

当時は当たり前だったのでしょう。


今のようにワールド新聞もなければ
記者や報道機関があるわけでもない。

証拠の写真をとることもできないのですから。


なのでヴァチカン美術館にあるものは
当時ローマ帝国がいかに強かったかを物語り

戦いに勝った証としてのこっているものも
多くあるのです。


こちらはモザイクの床です。



全体像はこうしてきれいですが
近づくと本当に細かくて果てしない作業だったことが
わかります。




目に写るものすべてに装飾が施されているようで
思わず見落としてしまいがちですが

ちょっとした壁や箱の装飾さえ
芸術的な細かい彫りだったりします。



ミケランジェロのダビデ像のような白亜の像を
イタリア彫刻といったら思い出しますね。

こういった人物をかたどった像も
何百体も並んでいます。



映画や歴史の教科書で見るような
古代ローマの衣装を着ている像か裸がほとんどです。


このように背景に色があると
彫刻が美しく立体的に見えます。





やはり彫刻も床のモザイク画も
ギリシャ神話の神々が多くみられますね。




天窓からそそぐ光が彫刻を照らします。

急に明るくなったので上を見上げたら
こんなに可愛い天窓が!

天井のデザインにもすてきな彫刻です。




窓のない天井はこのような
絵画が書かれている部屋も多くありました。


全画面が本当に豪華ですね。






ところでこれらの白亜の像の共通点はわかりますか?






男性の大切なところにご注目★

葉っぱで隠されていますよね。




実はこれ、もともとは普通に男性の大切な部分も
人間本来のままとして作っていたらしいのですが


ヴァチカンはキリスト教信者がたくさんいるので

教会の中でそこを露出するなんて不謹慎であると
その時の権力者が命令をだし

全部カットさせ葉で隠すデザインで
つくりかえさせられたのだとか


それがはじまりで
いつの間にか葉っぱ隠しが主流になったんでしょうね(笑)


見れば見るほど興味が湧き
とても勉強になるヴァチカンミュージアムです★