中学、高校と離人症については思い出しても
目の前の楽しいことが優先される時期でした。
しかし高校3年の時に思いもよらないことが起こりました。
友達とビレッジバンガードで暇潰しをしていたときのこと。
一冊の写真集を見てしまったことで起こりました。
それが「死体のある風景」
その時期、私は人の死にものすごく興味がありました。
猟奇殺人者ではありません。
生きていること、死んでいること、それってどんなことなんだろう。
友達とサイトなどで見ては、「おお~」と、
その頃の私にとって遺体は不思議な形の何かでしかなかった。
生きている人間にとって「死」は絶対的タブーだと思います。
いつか死ぬことを本気で考え始めると怖くて眠れなくなります。
でもその時期は生きていない人間にかなり興味があったんです。
で
色々な遺体がいろいろな姿で、芸術と言ってもいいほど
日常に溶け込んだ写真の数々。
でもその中で、一番目に焼き付いてしまったのが女性の手でした。
轢死でしょうか?
手首がねじ切れていて、布のようにツイストされていました。
その手には真っ赤な赤いマニキュア。
豪華な指輪がたくさん装備されていました。
私は一気に冷や汗をかきました。
鼓動も早くなり、寒気と震えが止まらかった。
さっさと友達に別れを告げ、自転車で家に向かいましたが
赤い車、信号機の赤、赤色が気持ち悪くてしょうがないんです。
パニックを起こしていました。
帰宅して目に入った赤いジャンバーやスカートをビニールに詰めて捨てました。
赤が怖い。
顔を洗おうとして気づいてしまったんです。
目の淵、赤。口の中、赤。血液、赤。
自分の体の中は真っ赤!!!!!!!!!!!
私は母親に泣きつきました。私の異常な錯乱の仕方を見て
すぐに病院を予約してくれました。
こうして初めてメンタルクリニックに行くことになったわけです。
その晩とその後の数日、夢に何度も赤いマニキュアの手が
現れました。