かれこれ15年くらい前から
CDはネットで買うことが多くなりました。
お店に行かなくても宅配で家に届くし
少し値引きされるし
が、とあるアーティストのCDは
ネットだと予約解禁になるとすぐに限定盤の受付が終了してしまうので
10年前からそのアーティストのCDだけは
地元の個人で経営されているCD屋さんで予約して買うようになりました。
10年も利用し続ければすっかり顔なじみになり
わたしの連絡が遅くて
限定盤の予約ができないかも~
というときでも、いろいろとかけあって確保してくれたり
店員の方、みなさんがよくしてくださって
そのお客様対応にいつも勉強させていただき
わたしもお客様との関係はこうありたいと思っていました。
3月に商品を受け取りにお店に行った際に
「実は。。。」
と5月末で閉店になることを聞きました。
CDがなかなか売れないこのご時世
個人経営のお店がいつなくなるかはわからないと
どこか覚悟していましたが
実際に閉店すると聞いてとても複雑な気持ちになりました。
本当にお世話になったので
5月になったら挨拶に行こうと思っていたところ
5月に新曲が発売されることになったので
最後の予約をして、受け取りに行ってきました。
「お世話になりました。
みなさんで食べてください。」
とちょっとしたお菓子を渡したところ
店員の方が思わず涙を流されまして
閉店する理由はちゃんとは聞きませんでしたが
続けたくても続けられない気持ちだったり
お客様に対する感謝の気持ちだったり
いろんな気持ちが伝わってきました。
メンタルコーチのワタナベ薫さんが
本の新刊を出されると
できればネットではなく町の本屋さんで買ってください
とよく呼びかけていますが
人を介して買うからこそ、商品にぬくもりが生まれるんだな。。。と
クリックひとつで物が買えるような便利な生活になって
忘れていた大切なことに気づかされた出来事でした。