セッションの中で、
ときに理屈では説明しきれない場面に立ち会うことがあります。
今世の出来事だけではどうしても辻褄が合わない苦しみ。
理由の分からない、繰り返される感情の痛み。
そうしたものに触れていく中で、
まるで過去生と呼ばれる物語のような世界が浮かび上がってくることがあります。
そこには、かつて深く傷つき、置き去りになった思いがあり、
長い時を超えて、今ようやく癒される瞬間を待っていたかのように感じられることがあるのです。
またそれは、過去生のみならず、幼少の頃の体験などからも同じような癒しがもたらされることが多くあったりします。
その物語に触れるとき、不意に涙があふれる...
感情があふれる……
理由は説明できなくても、魂が何かを思い出したような感覚なんですよね...
場の空気が静かに変わり、
時間の流れさえ少し違って感じられるような、
不思議な感覚に包まれることも。
それが本当に過去生なのか...
その真偽を確かめる術はないけれど、
それでも確かなことは、
その瞬間を境に、長く抱えていた重さがほどけ、
表情がやわらぎ、
ものの見え方が変わり、
人生が動き始めることがあるということ。
真実かどうか以上に、
その人の内側で確かに癒しが起こり、解放が起こる...
私はそのこと自体を、とても尊いものだと感じています。
目には見えなくても、
言葉で証明できなくても、
人の魂には、確かに癒されていく力があるのだと思うのです。


