外国人のお客さん | 縁。 

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おはようとおやすみと。ただいまとおかえりと。

私の職場のお客さんは大半が

『お年寄り』です。

平均年齢は65くらいかと思います。

それも若い子はほとんどいなくて

九割が五十代以上です。


そんな立地条件なので

外国人に会うことはまれです。

中学校の講師をしてる英語圏の人と

もう三十年くらいいてるんちゃうかって感じの

かっぽうぎの白人のまるまるっとしたおばちゃんはいますが。



先日、インド人っぽい人がATMにいてて

めずらしいなぁと思ってたら

昨日、窓口に

そのおねいさんが来た∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

そして話しかけられた!

(あたりまえだ)


日本語は堪能ではなかった・・・。


しかも、そのおねいさんのほしいものは

うちの支店にはおいてなくて

別支店に行ってもらわないといけないことがわかった。

別支店に電話で確認したら在庫があったので

そちらに行ってほしいとおねいさんに話したんだけど、

よくよく聞いてみると、

そのおねいさんもその旦那さんも


車を持っていなくて、

3月11日の東北大震災で被災して

知人を介してこんな山奥に来ることになってしまったらしく、

もちろんこのへんの土地勘なんぞなく、


しかも妊婦さんだった( ̄□ ̄;)!!


えー。

別支店というのはですねぇ・・・。

車でなら5分くらいで行けるかと思いますが、

車がなければ

駅までバス

そこから徒歩

バスは多分三十分に一本くらい。

片道200円はする。


・・・。


社長!こうてきてくれ!


と言いたくなったわ(^▽^;)


ただ、そんなことしたらあかんのよな。

個人商店ちゃうしさ。


で、社長が別支店の支店長に電話して、

無理を承知でおねがいってゆうてくれて、

そちらの支店の人がおねいさんが下宿しているお家まで

持って行ってくれたの(≧▽≦)


身内の話なんだけど、

おねいさんんがほしかったものは結構特殊な商品で、

他のものならウチに送ってもらってウチにとりにきてもらうこともできるのね。

でも、それができる商品じゃなくって、

おねいさんはもってきてもらうのは悪いからここにとりにくるよって

言ってくれてるみたいだったんだけど、

それができないってことをうまく説明できなくてかなり困った。

もう、それはひどい英語でさ、

最終的には

持って行きたいの!

みたいな。(´д`lll)

もー自分の英語力の無さにあきれたわよwww


でも、おねいさんはすごい喜んでくれて、

カタコトの日本語で

ココノヒトミンナシンセツ。アリガトウ。

と、言ってくれた。


別支店の人は昨日の夕方

外回りのついでに行ってくれたみたいで、

今日、おねいさんは郵便を出しにきてくれたよ。


私のたどたどしい英語につきあってくれて、

インドから働きにきてたとかおしえてくれた。


言葉の通じない国で被災して、

突然知らない街に避難して、

知ってる人もいなくて、

お腹に赤ちゃんがいて、

心細いだろうなぁって思う。


おねいさん、ここにきてよかったって思ってくれたらいいなって

そう思ったよ。


うちの支店の窓口にいちばん必要なものは

耳がとおくなってきたおじいちゃんおばあちゃんとしゃべれるでかい声

やねんけど、

やっぱりこれからの時代はこんな田舎でも

普通に英語をしゃべれなあかんようになるのかもって話してた。


でも、なによりも

『おもいやり』

社長がそう言いました。



ここにはあたたかいものがあるよ。きっと。







3月11日は忘れちゃいけないんだ。

と、改めて思った。