納骨に、火葬場へ戻った。
私は、後ろのほうで見ていた。
これがもう少し遠い関係であれば
きちんと納めさせてもらって、
手を合わせなきゃいけないんだと思う。
それが礼儀であるのだと思う。
ただ、正直、
おばあちゃん身体だったものの灰を集めても、
私には意味が無いような気がした。
人の身体が燃えたあとを見て泣けるような感情は無かった。
そこにおばあちゃんはいない。
それが私の答えだったと思う。
その場にいるとしたら、
いちばん後ろで様子を見ていた叔母と私の横にいるであろう。
たったそれだけのこと。
帰って、
お墓におばあちゃんの身体だったものを納めに行ったけど、
私はご辞退させていただいた。
実家の自室で、喪服を脱いで、
ベッドに横になった。
限界を超えた心と体が、やっと解放された瞬間。
私は涙を流すことも忘れていたんだと思う。